前のエピソード――新聞の切り抜き⑥　2003年7月23日

　資料Aはここまでとなります。実際には例えば新聞の切り抜きや書き起こしはもう少しありましたが、いずれもにじみや劣化で可読できないものでした。従って、こちらに掲載できるのはここまでとなります。

　ここで、わたしの現状について、少しだけ触れさせていただきます。わたくし事ですから、不要と感じる方は読み飛ばして頂ければと思います。

　わたしは今、資料の整理や確認、書き起こしを、すべて叔父の家で行なっております。もともと、大学の長期休みを利用しての片付けの予定でしたから、いっそのこと泊ってしまおうと踏み切った次第です。

　基本的な寝泊まりは、叔父が当時そうしていたように、わたしもこの北にある寝室で行なっています。あまり日の当たらない畳の部屋ですから、どこかじめじめと、陰鬱とした空気が拭えません。叔父はこの、少し奥まった、陽の入りづらい部屋で日々情報の整理をしていたのでしょうか。当時の叔父のその感傷に想いを寄せずにはいられません。

　この静かな部屋で、資料を整えながら、ふと思うのです。わたしは今、過去に起きた不可解な事件の、その発端に触れているのだと。

　さて、次回からは、インターネットの掲示板やブログなど、そういった場面で収集されたと思しき資料を掲載する予定です。

　あの夏休みに、何が起きたんでしょうか？

　何がきっかけで、こんなことになってしまったんでしょうか？

　皆さんにもぜひ、それを考えていただきたいのです。