不思議

車窓から家並みを見るのが好き。

カフェから人並みを見るのも好き。

車窓から一瞬に消え去る家々。

カフェの窓を紙芝居のように動く人々。

ふと不思議な感覚が舞い降りる。

流れ去る一つ一つの家に私の知らない人達の生活がある。

足早に歩き去る見知らぬ人達にも生活があるのだ。

私の知らないたくさんの生活。

暖かく、愛おしい、時に冷たく、寂しいそれぞれの生活。

そのすべてが私と同じ人間だ。

だからみんなが幸せなら、私も多分幸せなんだ。

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