カクヨムコンテスト11に向けた準備活動記録

ジャンルを決める

　転生した魔王、前世の自分がクソカード扱いされててキレる。

　カクヨムコンに向けた新作のテーマが決定したわけだが、前回から調査を続けたところ、意外なことにネタ被りが見つからなかった。

　現在400近く投稿されているカードゲームものだが、現地主人公か現代日本からの転生者の二択。とくに後者が人気っぽい印象だった。モブキャラ転生したガチゲーマーが前世の知識だったりチートカードを手にして無双する、みたいなのが上位を占めているみたいだ。

　……っていうか、転生もの全般でハイファンタジー世界からローファンタジー世界への転生が思った以上に少数派らしい。

　ましてや『ゲームのキャラが現世に転生してきてゲーム内の自分をプレイする』なんてどこにも……いやいや、筆者の探し方が悪いのだろう。このアイデアが未開拓とは考えづらい。あるいは、需要のない過疎地ということか？

　わからぬ。

　不安が募る。

　もしかしたら異世界転生ジャンルに新たな風を吹かせる余地を見つけたのかもしれないが、まったくの見当違いという可能性だってかなり高いはずだ。

　ただ、コンテストで一発当てたいならば、確証を得るのを待つのは愚策と言わざるを得ない。ネタ被りについては検索ワードを変えたりして調査を続けつつ、制作を始めた方がいいだろう。

　筆者はそう考えた。

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　さて、まずは大枠の世界観から考えていく。

　舞台については、成り行きで現代アクション異能バトル部門を想定することになったので、現代日本ベースでいいだろうが、ここで注目すべきはジャンルを限定していない点だ。

　カードゲームで検索すると、大多数が現代ファンタジーに設定されている。人気ジャンルだし、部門にも「現代」というワードが入ってるし、現代ファンタジーにするのは順当な気がする。

　ただ、個人的にはSFでもいけるかな、と思うのだ。VRやホログラムといった科学技術をふんだんに使うのであれば、別におかしなことではないだろう。

　今回の作品は転生や魔王といったファンタジー要素を含んでいるし、ТCG作品といえば闇のゲーム、カードの精霊、PSYクオリアといったオカルトも定番だが、それはSFを排除する理由にならない。

　起こる現象がファンタジーだったとしても、魔法や超能力とみるか、空想科学的にアプローチするかが重要なのだ。

　つまりは、どんな文章でどんな内容を書くかによる……という一周回って普通のことを言う。

　さてさて、理屈をこねたが結局のところは「現代ファンタジーとSFどっちが好みか」という単純なクエスチョンに行きついた。

　どっちでもいい、という選択肢が一番困るんだけど……と悩みつつ。今回はSFを選ぼうかと思う。

　筆者の好みや作風もあるが、なんとなく主人公は前世の魔力とかを失った普通の少年をイメージしていた。「魔法の存在しない科学世界に転生し、戦乱とは無縁な娯楽ゲームで不遇評価を覆す」ってな感じで、前世とのギャップを表現するならSFを舞台にする方が向いてる気がするのだ。

　SFだと需要からズレないかと若干の不安もあるが、特設ページで現代アクション異能バトル部門の参考作品を確認してみたところ……お、『死亡遊戯で飯を食う』か。SFではないが、デスゲームはホラージャンルなので許容範囲はそれなりに広いと思われる。

　……というか、ここでホラー作品が参考に示されてるってのは、ホラー部門に参加する方は注意した方がいいかもしれんな。

　さておき、今作はSFジャンルに決定。