第14話:願いと自分の成長の関係に気づく

放課後、陽介は屋上に一人立っていた。

夜空に消えた手紙のことを思い返し、少し考え込む。


「願いは叶った…でも、本当に叶えたのは誰なんだろう?」


ふと、自分が少しずつ変わったことに気づく。

人と話すのが苦手だった陽介が、友達と笑い合えるようになり、クラスの小さな行事にも積極的に参加するようになった。


美咲が隣に来て言った。

「陽介、自分でも変わったと思わない?」

陽介は小さく頷く。

『ああ、手紙の力だけじゃない。自分が少し勇気を出したからこそ、願いは届いたんだ』


夜空に消えた手紙の光を見上げながら、陽介は静かに微笑んだ。

願いと自分の行動が重なり合い、小さな奇跡を生んでいたのだ。


その日、屋上の風が少し優しく感じられた。

夜空に消えた手紙の光は、今日も誰かの心に希望を灯している。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る