僕が死のうと思ったのは
可憐な華を蝶が啄む、蝶は華を蝕む、周りの批難も蔑みも一身に受けて尚も華を食す。蝶に鼓動する華が未だ咲く事を止めない、臨界点を超えて花弁が開く、色が変わる。メシベが、オシベが、チカチカと震え子房が剝き出しになる。華の命が、動物とは違う命の膨張を見せている。色彩が狂った花びらを鼓動させながら、茎が支え続ける。蝶が狂う触覚を尖らせ羽同士を擦り付けあう、されども蜜を吸う上げる管は止まれない命を流し込んでいく。目が変わる、世界を映すドット一つ一つが色を変える。世界が公転を始める。
僕はそれを見た
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