加減、下弦
満月でした。有限だったはずの未来が
無限に侵されていき。
知らない月が、今日も懇々と一人を照らしている
人間である以上、一人で生きていくことは困難らしい
そんなことを思案しながら、またイヤホンの音量を上げる。
価値観の相違は、月と太陽であり。
状況により、照らすものも変化していく
その感覚を忘れぬように眠り、月が昇り。
また、目覚める
見知った明日に、驚き。
また、12月が来る
満月の世に、私が皆既月食を起こそう。
とげとげしい月を、嚙み砕いて。
溶けた時。
すべてを知った時。
食べた時。
有限だと知った時。
昇華した時。
ささくれから血が出た時。
太陽が月を喰らったとき
日食
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます