第2話 超怖チャンネル生放送 一



「皆さん、はじめまして。当ホラーチャンネルのディレクターをしております、徳永です。いつも超怖チャンネルを応援して下さり有難うございます。さて早速ですが、超怖チャンネルの新しい企画と言いますか、試みを発表したいと思います。実はわたくし、先日あるスマートフォンを入手しました」


(実際にスマートフォンを取り出す)


「譲ってくれた知人、ここでは以降Aとします。この壊れたスマートフォンを拾ったAによると、このチャンネルにぴったりな不思議な事が起こるそうなんです。皆さんもご存じの通り、スマートフォンには相手の電話番号に向けメッセージや画像を送信できる機能がありますよね。このスマートフォンには頻繁にそれらが届くんだと。それだけなら、このスマートフォンの持ち主は友人が多い人なんだなとか、電話するよりもメッセージのやりとりが好きな人なんだなとか思うだけなんですが、よ~く確認して見ると、送信者は全部同一でした。しかも! しかもですよ、その送信者に表示されている番号は調べると、なんとこのスマートフォンのものでした」


(おお~、とガヤと共に映像が切り替わり、スマートフォンのメッセージ画面が映し出される)


「でですね、ここで忘れてはいけないのが、これは別に変ではないということです。知らない人もいるかもしれないので一応説明しておくと、メッセージ機能的には自分自身にメッセージを送る事も出来てしまうんですね。例えば会社なんかで利用していると想像しやすいんですが、上司にメッセージする前に失礼じゃない内容かとか客観的に自分のメッセージを見たい場合に、まず自分に送ってみる、みたいな使い方です。なのでこのスマートフォンに自分の電話番号からのメッセージが幾つ残っていようとオカシナ事でもないわけです」


 (!!効果音)


「ここで超怖! ですが、なんとこのスマートフォンはそれがずっと更新され続けています。誰も、何も触っていないのに、ですよ。どうですか? 不気味じゃないですか? それはAも同じだったらしく、私に白羽の矢が立ったんでしょう。捨てるよりもと、まぁそういう流れでわたくしの元にこのスマートフォンはやって来たというわけです。説明を受けた私は今か今かとその瞬間を待ちわびました。するとAの発言通りの事が起こるじゃありませんか。勿論私はその間何もスマートフォンには触れていませんよ。ああええと、ざっとは中身を確認しましたが珍しい事にアプリもインストールされていなくて驚きましたが。後は充電する為のケーブルをさしたりしただけです。とまぁ、そういったですね。超怖なスマートフォンだよと、視聴者の皆さんにご紹介させて頂いたと同時に、お願いがあります。これまでにこのスマートフォンに送られたメッセージや画像は勿論、また今後更新されるであろう画面をリアルタイムでこの超怖チャンネルで共有させて頂こうと思っています。ですので! このスマホに起こる怪奇現象がどういったものなのか。その謎をね、探っていきたい! そういう企画となります。ご覧になった皆さんのご感想、また考察や情報などですね、ドシドシ! 募集致しますので、超怖チャンネルのコメント欄、DMなどお寄せ頂けたら嬉しいです。正直私ども番組側もまだまだ手探りです。これから視聴者の皆さんとこの企画を大きくしていけたらと思っていますので、どうぞ宜しくお願い致します!」


(番組終了のBGM)

(テロップが流れる)


・このスマートフォンの番号にかけると「おかけになった電話番号は現在使われておりません」のアナウンスが流れる時と、水中にいる時のような音が流れる時がある。


・SIMカードは壊れている。今は入っていない。

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