僕のTSがなんか変!?
山鳥ひじり
第1話 平凡以下な僕と高スペ双子幼馴染
「…きくん…ゆうきくん起きてくださーい。」
そう言って彼女は僕を揺らす。
「おい、ゆうき起きろよ。」
そう言って彼も僕を揺らす。
えいっそんな声がしたと思ったら2人は僕の布団を引き剥がした。
「ん~…寒いよぉ…」
「おはようございます。ゆうきくん。」
「んん〜……2人ともおはよぉ。朝からありがとぉ」
「おう、おはよ」
そんな調子で僕を起こした2人は幼馴染の双子だ。
黒髪ロングの彼女は双子の妹、
彼女は文武両道で可憐な美少女、すっごく優しいし朝から勉強するくらい真面目な僕の自慢の幼馴染だ。
少し茶色がかった短髪の爽やかなイケメンは双子の兄、
彼は運動神経が抜群でサッカー部の次期キャプテンだ。
彼もまた早起きして練習している。
普段の努力を知っているから彼の活躍に納得だ。
そんな高スペ双子幼馴染に起こされているのは平凡の塊こと僕、
身長は平均ちょい下だし声は高いし筋肉のないヒョロヒョロ。
勉強も運動も普通くらい。
家事はできるけど早起きは苦手。
あれ僕って、平凡以下の低スペックか?
悲しい思考を一旦止めキッチンに行く。
2人には起こしてもらう代わりに朝ご飯をご馳走するのだ。
「今日の朝ご飯は焼き鮭と味噌汁、ほうれん草のお浸しです!」
「待ってました。あいかわらずうまそうだな。」
「とっても美味しそうですね。」
3人で手を合わせ
「「「いただきます」」」
そうして朝ご飯を食べ終わり3人で喋りながら登校する。
「あ、ゆうき、俺は明日朝練行くからご飯大丈夫だぜ。」
「うん。わかったよ。おにぎりとか作っておこうか?」
「おう、助かる。」
「私はちゃんと起こしに行きますからね。」
「百合ちゃん、ありがと。もちろん稔寿くんもね。」
「ふふ、今後も任せてください!」
「どういたしましてー」
2人に感謝を伝えつついつも通り学校に向かう。
僕達3人は高校まで徒歩圏内なのでいつも話ながら登校している。
学校に到着した後クラスの違う稔寿くんと別れ自身の教室に向かう。
「あ、好原さんおはよー」
「ゆりっち、おはー」
「百合ちゃん、ぐっもーにんぐ」
「皆さん、おはようございます。」
そうして百合ちゃんは仲のいい陽キャ3人衆のもとへ行き僕も自身の席に向かう。
「よっ娚条、あんな美少女と登校とは良いご身分だな。」
「おはよ、中村くん。いっつも言ってるけどただの幼馴染だって」
おどけた様子で話かけてくるのは前の席に座る
彼とは席が前後なのもありよく話す。
野球部で他校に彼女がいるらしい。
「とか言ってほんとは付き合ってたりするんだろ?」
「違うってばー。だいたい僕なんかチビで男らしくないやつなんて好きならないでしょ。」
「お前って結構自己肯定感低いよな。」
「事実言ってるだけだしね。」
「卑屈だなぁ。」
そんな感じで話しつつHRが始まった。
「……そんな感じで連絡事項は以上だ。あ、そういえば最近突発的性転換症の人が増えてるらしいぞ。お前らも性に関わらず悩みとかは1人で抱えず身近な信用できる大人に相談しろよー。」
そうして担任の青林先生はあくびをしながら教室を去っていった。
(突発的性転換症かぁ。 確か極度のストレスだったりで急に性転換する病気だっけ?)
自分にはあまり関係ない話だなと軽く受け止める。
その後も普通に授業受けて百合ちゃんと稔寿くんと昼食取り放課後まで過ごしていく。
「ふぅ、やっと終わったぁ」
軽く伸びをして帰り自宅を始める。
「娚条またな〜。」
「中村くんまた明日。」
部活に向かう中村くんに別れを告げ帰宅部の僕は教室を出る。
「おい、娚条ちょっといいか?」
教室を出る直前、同じクラスの倉田くん達が話かけてきた。
「いいけど、どうしたの?」
「まぁここじゃアレだし場所移そうぜ。」
彼の言葉に流されついていく。
向かった先は校舎裏だった。
「娚条、お前さ好原と幼馴染ってだけであんな仲良くするの辞めたら笑?」
「正直いい迷惑だろあんなの笑」
「そもそも釣り合ってねーしな笑」
倉田くんら3人は下卑た笑みを浮かべ僕にそう言ってきた。
「あれか、好原の事を陥れたいとかか笑?」
「えっと、いやそんなんじゃ、」
僕が言い淀んでいると倉田くんが
「お前みたいなの居るだけ邪魔なんだよ。」
その言葉は僕の心を的確にえぐった。
全くもってその通りだと思った。
正直釣り合ってないのは自分でもわかってる。
平凡以下の僕なんかが人気者の百合ちゃんの側に居て良いはずがない。
「黙ってないでなんとか言えよ。」
何も言い返さない僕に、少し苛立った倉田くんが僕の肩を軽く押す。
「先生、こっちです!」
ただ言葉を受けてやり過ごそうとしていた僕に聞き馴染みのあるそんな声が聞こえた。
「チッ助け呼んでんのかよ。ほんと女々しいやつだな。」
「つまんねー」
「言い返しもしないただのチクリ魔かよ笑」
倉田くん達は最後まで嫌味を言いつつ声のした方から逆の方向に逃げていく。
「ゆうきくん、大丈夫ですか?」
「百合ちゃん…ありがとう、助かったよ…」
「幼馴染ですから。」
「あれ、先生は?」
「あ〜、あれ嘘ですね。」
彼女が苦笑しつつそんな事を言う。
少しの間気まずい空気が流れる。
「ごめんね」
申し訳なさと自己嫌悪からそんな言葉が漏れる。
「なんでゆうきくんが謝るんですか。」
「僕みたいな何もできない女々しいやつが幼馴染で2人の評価下げちゃってるしそれに…」
言い切る前に百合ちゃんに抱きつかれた。
「誰に何を言われても私はゆうきくんの幼馴染ですし味方ですよ。だいたいゆうきくんは女々しいんじゃなくて優しいんですよ。」
「うん、ありがとう…」
感謝の言葉が今の僕には精一杯だ。
少し楽になったがやはりさっきの言葉はまだまだ拭えない。
(僕がもっと強い人だったら…2人に肩を並べられる何かがあったら…いっそ女の子だったら…)
そうして思考の海に沈みかけたとき、
「帰りましょうか。」
彼女がそういい僕の手を引く。
彼女はいつもそうだ。
困って立ち止まっている僕の手を引き一緒に前に進んでくれる。
「そ、そうだね…」
返事を返し彼女と帰路につく。
その後何をしたかあまり覚えていない。
精神的に疲れたのもありすぐ眠りについていた。
翌日珍しく早く目が覚めた。
百合ちゃんはまだ来てないようだ。
「え!?あの、えっと、あなたは?」
「?今日は早起きできたんだ。おはよう百合ちゃん」
「その呼び方…ゆうきくん…?」
「そうだけどどうしたの急に?」
「いや、あのだって」
彼女は何を言い淀んでいるのだろうか?
「す、姿が変わってるので。」
「は?」
あまりに不可解なことを言い出すので不意にそんな声が手でしまう。
よくよく考えれば
あれ?ないって何?どういうこと?
恐る恐るパジャマのスボンを引っ張ると
「ぼ、僕女の子になってるぅぅぅぅ!?」
―――――――――――――――――――
【あとがき】皆さん初めまして、山鳥ひじりです。
基本的に読むだけだったのですが、興味本位で書いてみました。
初めて書くので読みにくく拙い文章だと思いますが生暖かい目で見てやってください。
今後も少しずつ書いていくので良ければ呼んでいただきたいです。
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