第九話 崩壊する村

四人は協力して制御装置を破壊しようとする。

レナは鉄パイプを振り下ろし、圭一はパネルを叩きつけ、沙都子は工具を手に回路を外していく。


しかし鐘の音は止まらない。

むしろ村全体に広がり、地響きのように大地を震わせ始めた。


梨花は気づいた。

「……鐘は装置じゃない。この村そのものが“響いて”いるのよ。」


天井から砂が降り、冷たい風が吹き込む。

まるで雛見沢全体が崩れようとしていた。

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