第6話 ストラディバリウスはストラディバリウスだから素晴らしい(3-ストラディバリウスって)

 ようやく完成した新曲のデータをメンバーに送信した晴歌は、暫くしてから返ってきた反応に頭を抱えた。

『ダイ:ストラディバリウスって何でしたっけ? でもカッコいい響きでいいですね!』

『ナオ:確か外国のお菓子……じゃなかったかな( ^ω^ )カッコいい響きだよね』

『アキ:ダイ、せめて分からない単語はググろうな。ナオさん、お菓子じゃないです』

「いや……そんなにニッチな単語じゃないと思うんだけどな……。俺が悪いのか」

 晴歌はそれから、メンバーに歌詞を送信する際は必ず語釈を加えることにしたという。

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