詩3編 神様の残酷

栗栖亜雅沙

神様の残酷

神様は


時々

残酷なことをなさいます


その少年は

美しく尖った感性を愛でられ

魂を昇華させました

あの少年も

いつまでも少年の心のままで

空に旅立って逝きました


神様は

その少年を欲したのか

その少年の心を欲したのか

わからないのですけれども


わたしたちは

それらの少年を

忘れることはできず

その少年の心を

忘れないためにも


神様のために

新たな少年が

連れ去られることのないようにと

願います

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