Death人狼④ 第二話
朝になりました。昨夜の犠牲者はいません」
GMが残念そうに言った。悟はホッとした。
(そうか、犠牲者はいなかったのか)
「それでは皆さま、お食事が終わりましたら広間の方へと移動してください」
広間へと集まる。
「で? 占い師はまだ占ってないのか? 馬鹿じゃねえの? 無能すぎんじゃん」
そう英二が言った瞬間、百夜が英二の首元を掴んだ。
「いいか、俺が嫌いなものは無能と役立たずだ。次、言ってみろ。必ず殺す」
「……ハッ。てめえが占い師かよ? もう占ったのか? 無能の役立たずさん」
百夜がカッ、と英二に殴りかかろうとする。その腕を悟が止めた。
「おい、ルール違反になるぞ。お前が死んじまう」
「……チッ」
百夜がサッと手をおろした。
「いいか、俺はもう占った。今からその結果を言う。よく聞いとけ」
百夜が言った。
「相田英二は黒だ」
ザワッとざわめきが広がった。
「えっと、百夜くんだっけ? それは確かなんだね? 君は占い師で英二くんは黒、と」
「もちろんだ。対抗が出てないだろ」
「へえ。そうなんだ。結構ペラペラと喋るじゃないか」
「何か言ったか?」
「ああ、いや、何にも。じゃあ、今日は英二くんを吊らなきゃね」
英二の顔色がサッと変わった。
「お、おれは人狼じゃない! コイツは狂人だ!」
「でも対抗が出てないですし……」
「おれじゃないんだ! 本当におれじゃない!」
英二はブンブン、と首を振る。
「それでは投票の時間です」
英二は真っ青になってブツブツとつぶやいている。
「おれじゃない、おれじゃない、おれじゃない……」
「開票します。今回追放されるのは……相田英二さんです」
「い、嫌だああ‼ おれじゃない! おれじゃないんだ!」
しかしこのゲームにおいて、そんな言い訳は通じない。問答無用で殺される。英二は急に重力がかかったみたいに傾き、腹の辺りが抉れた。いや、見えない何かに踏みつぶされた。英二は腸と血をまき散らして倒れた。
「それでは皆さま、お部屋へとお戻りください」
英二の部屋の扉には×印。
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今回、短くてごめんなさい! もっと書けるように精進致します。by星紫
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