第2話 僕の告白ネタで、みくちゃんに小学6年間からかわれた

「ねぇねぇ! みんな聞いて聞いて! そう太君ったら、1年生の時にわたしに告白してきたんだよ!? ぶふッ! 今考えただけでもおもしろーい!」


 ポニーテールを揺らしたみくちゃんに、今日もクラスのみんなの前でからかわれていた。僕が1年生の時に告白したこと。


 みくちゃんのそのからかいにはずかしくなり、僕は少しうつむき、顔がカーッと熱くなる。


 みくちゃんはどうしていつも、僕をからかうの?


 小学校の6年間ずーーーっと、僕はみくちゃんにからかわれていた。でも、その理由が僕には分からない。


「みくちゃん、いっつもその話しするよね〜?」

「うんうん、それ、今までもう何十回も聞いた話しだよー」


 みくちゃんと一緒に話していた友達が、少しおかしそうにみくちゃんへ話す。


「ふふんっ! だって、おもしろいんだもん! 1年生で告白されるなんて思わないよ〜」


 そう言ってみくちゃんは少し嬉しそうに話し、トコトコと僕のところへやってきて、はずかしくてうつむいている僕の後ろからギュッとだきつき、腕を胸元に回した。そしてみくちゃんが僕の肩に頭を置いて、耳元で嬉しそうに声を出す。


「ねぇーー? そう太君くん!」

「ッ……!」


 みくちゃんに後ろからだきつかれて、そして、耳元で声を出されたことで、僕はもっとはずかしくなって顔を真っ赤にする。


 僕はみくちゃんに何も言えず、ただ、だまってみくちゃんの腕をギュッとした。





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