怖い人形 1
私がアメリカに住んでいた時に妹が遊びに来た。で、一緒にグランドキャニオンやブライスキャニオン、ザイオンを旅行した時のことである。
場所はおそらくグランドキャニオンかザイオン、どちらかだったと思う。
国立公園内のホテルに泊まり、夕刻ののんびりした時間に外の土産物屋を見ていたときのことだ。
店内は土産品が綺麗に陳列され、ネイティブインディアンの置物やネックレス、チョーカー、天然石、マグカップ、キーホルダー、ドリームキャッチャー、実にいろんなものがあり、夢中になって私と妹は眺めていた。
その中にふと、素朴な色の人形を見つけて私は手に取った。
人形は麻布に何かを詰めて人型に作られたシンプルなものだった。
目と口だけ簡単に刺繍されていた気がする。
ノースリーブの簡単な布が着せてあったように思うが人型だけだったかもしれない。
そして側に、5〜6本のまち針。
説明書があった。
「ブードゥ人形」
!!!
意味が解った途端、咄嗟に私は人形を元あった棚に戻した。
そのあと、妹と話した。
「実はさ あそこの店に・・・」
「私も見た。怖かった。ほんとにあるんだね」
まさか実際売ってるなんて。
いや、ほんとに驚いたんですよ。
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