第6話 名乗る者じゃない



「な、何だって俺達がどうしょうとアンタには関係ないだろ!」

「(クスッ)別に俺達虐待は、アナタが思って"いる様な事悪い事"はしていませんよ。ただね、どうやったら、この子犬がって話し合っていたんですよ。ねぇそうだよね」



他の少年達とは違い、俺の声にもビビらず同時にさり気なく、少年達の背後に守られるように姿を隠した1人の少年。


アイツがコイツらの頭かぁ・・。




「だ・か・ら(クス、クスッ)君には悪いけど、向こうにでも行ってを探しなよ」


「ふーん。なら、アンタがその子犬虐待行為の世話を最後まで、責任取ってくれるるんですよね?」



"さぁどうする?この悪人少年Aよ!!"


この悪天候じゃ、本当の姿を見分けるのは難しいだろうし、8対1なら、どってことねぇな。



「さぁどうしましょうか?どうやら君は、人さまの物を横取りするのが好きみたいですね。そうですねぇ・・もし、どうしてもそうして欲しいのであれば、君の名前を(何かの時に役に立つからな)是非とも教えて下さいよ」



"ナ、何だと!??"

人間以下クズ野郎の分際で、この俺様と対等に啖呵たんかを切るなんて500年早いんだよ。



「別にお前らみたいな、クズ野郎に名を名乗るほどではない。それともにでもして、この悪い状況を今すぐにでも離れたいの?」


「くっ!!・・そ、そんなに欲しいならお前にくれてやる。有難く思うんだな」

「「えっ?!でも・・"ほう・・じょ・う・・・」おい!言葉をつつしめ!!」



ほぉ~うら、俺様に喧嘩を売るって事は、お前ら人間以下には禁句なんだよ。仲間割れでも雷に撃たれ、とっとと野垂れ死にでもなれなれっーんだよ。




「今夜はお互い、ココで会わなかった事にしてあげるよ」


おい、それは俺の言葉だよ。


「あぁ、今度また会う時は、お前の方が名前を名乗ってもらうさ」




一段と激しく雨が降り出す中、少年達は逃げるようにバラバラに走り去った。




今夜、俺様の姿を見なかっただけでもありがたく思うんだな。

しかし・・本当にコイツは死んでしまったのか?


そっと俺が手を差し出そうとした時、今までグッタリとしていた子犬が薄っすらと目を開いた。




ハスキーのような薄水色した瞳が俺をほんの少しだけジッと眺めた。


そして再び目を閉じた・・。




(まるで水晶玉みたいな、綺麗な瞳だなぁ・・)

「どうやら(良かった)生きているみたいだな。なぁ子犬よ、今夜は特別に俺様の家に連れていくから安心しな」




どんなに冷酷で卑怯な奴と何度言われただろうか。

しかしだ、本当に冷酷でアイツらよりも最低な野郎な俺でも実は、隠れ動物大好きな優しい野郎なんだぞ。




だから・・

今の状態の《最悪な状況》この"生きモノ"をこのまま、置き去りなんてできない。




それに、どんなにアイツら人間を騙せてもは、まさしくだったんだ。









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