第2話 




常に僕はどんな時でも笑顔でいるようにしている。



誰から教わったわけでもない。

ましては誰かに指図されたわけでもない。



でも・・



もしも一つだけ言えるとしたら、きっとそれは(笑顔)でいれば、いつの日か報われると信じていたいから。


それが僕の代わりに死んでしまったへの想いを忘れないようにするためだ。



6歳年上のジェイク兄ちゃん。

誰よりもどんな時でも弟の僕を気にしてくれて、暖かく見守ってくれた優しい大好きなジェイク。


そんなジェイク兄ちゃんの後をいつでも追いかける僕を見ては、迷子にでもならないかと両親の心配の種だったよ。











-11年前-



あの日も今日みたいな大雨だった。




「ちゃんとお父さん達の言う事を守り、いい子にしているんだよ」

「うん。ジェイク兄ちゃんもは早く帰って来るんだよね?」



ただ素直にジェイクが大好きで、ほんの少しでも離れるのが嫌だったんだ。


だから・・

あの時のジェイクがした顔が今だに忘れられないよ。




「わかってるよね。何度も言うけど、お兄ちゃんがいない時はお母さんといつも一緒にいなきゃダメだよ。”すぐに会えるから・・”

お兄ちゃんは、ちゃんとリキの所へ直ぐに戻って来るよ」




”ならいい子のしている”と5歳の僕はジェイク兄ちゃんと約束したさ。







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