第3話 功太の想い
リスキーが「功太って奴の何処がそんなに良いのやら?水が欲しければ水をくれと言うし、甘い匂いがしたら、私の手まで食べる」と話をして、ポポラに愚痴を溢した。
ポポラが「へへへ、そんなどうしようもない奴程、可愛い奴は居ないのでは無いですか?」とリスキーに気持ちを伝えた。
リスキーは「何も考えて居ないのだろう?あー言う奴は」と功太が鼻提灯を作りながら眠って居た。
ポポラが「まぁまぁ、こういうのんきな人が居なきゃ、この旅は始まらないのでは?」と功太を見てクスッと笑った。
リスキーが焚き火をして居る日を消し、「おやすみ」とポポラに声を掛けた。
ポポラも「はい。おやすみなさい」とリスキーに返事をした。
翌朝の事だった。
功太が「腹減ったなー。何か美味しいものはないかな?」と釣竿を持ち、池に餌を吊して魚を釣り始めた。
功太はあれよ、あれよと言う間に、魚が釣れたらリスキー達に認められるかもしれないと言う淡い期待を何処かで持って居た。
功太は釣竿を手に、何かヒットしたと思えば長靴、ゴミ、しまいにはバケツを釣ってしまった。
功太はお腹がグーッと鳴り、「もう、もはやダメだろう」と思いきや、大きな当たりを感じたが、サメが餌を食ってしまっただけだった。
リスキーが功太を見て「アイツ駄目だな。話にもならん」とポポラにふざけた様に笑って居た。
そこにリスキーが来て、めざしや秋刀魚、鯵などを釣って行く中、功太は負けるもんかと鼻高々に挑戦するも釣れなかった。
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