どうやら俺の好きなエロゲ世界の主人公に転生したらしいんですが俺はコミュ障なのでフェードアウトします

楽(がく)

第一章 (´・ω・`)

嘘だろ

第1話 転生

公立來未学園。

これはフィクションの世界にあるエロゲの学園。

その学校の主人公、市原雄一(いちはらゆういち)は当然設定上リア充でモテモテである。

なので俺、夜宮和彦(よみやかずひこ)(非リア)はこの少年があまり気に入らなかった。

でもエロゲの中に出て来る女の子たちが可愛いので(満月の日に会いましょう)というこのエロゲを愛でていた。


交通事故に遭ってしまう前までは。



「どういう事だ...」


確かに俺はトラックに跳ねられた筈だ。

そして俺は...転生したらしい。

満月の日に会いましょう、の中に。

俺は唖然としながら青ざめる。


「流石に夢だよな?」


俺は呟きながら頬を引っ張る。

それから俺は痛みに目が覚め...なかった。

当然だが世界は変わらない。

夢じゃない。


「...帰るか」


学校に登校したばっかりの様だ。

そしてどうもこれはチャプター1の様だ。

初回の初回である。

つまり...うん。

こうなった以上はフラグを折るか。

俺は女の子を手玉に取れない。


「よし。体調不良だ。早退しよう...」


それから俺は後ずさりつつ教室から出ると女の子らしき人にぶつかった。

俺は「うわ!」と慌てる。

どうもプリントを運んでいたらしい。

散らかったプリントを拾いながら「すまない。大丈夫?」と声をかける。

顔を上げたその少女に俺は「!!!」となる。


「ありがとうございます」


その人物は野宮真凛(のみやまりん)だった。

カチューシャを着けている究極の美少女。

黒の長髪に身長もそこそこ。

スタイル抜群。

3人居るヒロインのルート3の美少女。


「...」

「?...どこかでお会いしましたか?」

「す、すまない。それは気のせいだ」

「あ...」


そしてプリントを拾い集めてから俺は真凛に優しく手渡してからそのまま駆け出す。

早く帰らなけらばならんだろう。

そう思いながら職員室を探してから教員に告げて帰る事にした。

それから市原の家に帰る...前に公園に寄った。



「なんでこんな事に」


俺はそう呟きながら頭を抱える。

それから公園のトイレの便器に腰かけていた。

どうやらこの世界はゲーム世界だが。

ゲーム世界でも現実世界らしい。

つまり物体が...全て現実。

ゲームバグとかは無く。

触れるし座れる。


「...困ったな」


そう言いながら俺は顎に手を添える。

マジにエロゲ世界に転生したらしい...夢ある世界だとは思うけどさ。

俺に女の子を手玉に取る資格は無い。

だからこそ...こうなった以上は。


「よくあるよな。乙女ゲームでシナリオ壊すとか」


その正反対だが決めた。

俺は一切メインヒロインに関わらない。

そしてシナリオ的に俺は一切全てと関わらない。

そう思いながら俺は頬を叩く。

それから立ち上がってから俺は個室を出た。



公園の名前は新緑公園という。

メインヒロインと市原がよくデートをする場所だ。

そしてキスをしたりする場所...。

憧れの場所だが。

俺はもう関わらないと決めた。

人見知りだし。


「ここにはあまり来ないようにするか」


そんな事を言いながら俺は公園を見渡していると「すやすや」と音がした。

そんなリアルな音を出せるっていうか。

声を出せるのは...人間しか居ない。

俺はそう思いながら覗くと...草むらの奥。

そこで横になって寝ている女の子が居...間違いなくルート1のヒロインの猫田優実(ねこたゆうみ)だった。

俺はまさに猫の様なその姿に「サボりか...何も今日寝なくても」と思いそのまま逃げようとした。

だが枝を踏み砕き大きな音が鳴る。


「ん?」


その様な感じの事を言いながら起き上がる。

それから「うーん」と伸びをする。

へそが見えた。

俺はチラッと見えたそれに少しだけ赤面する。


「誰か居るの?」


そして周りを見渡してから鼻を動かす猫田。

俺は黙っていたが。

見つかった。

マジに犬の様だな!


「ん?君同級生の...一宮くん?」

「市原だ」

「ん。いちはらくんね」


それから猫田は小顔で真っ白なキャンバスの顔でジッと見てくる...。

滅茶苦茶な美少女だった。

黒髪の短髪。

つまり肩までのボブヘアーに前髪に猫の髪留め。

それからおめめぱっちり。


「...すまないがそんなに見られると」

「あ、ごめんなさい」

「いや。良いんだが」


猫田は離れてから「私の顔をじっと見てたぐらいだから」とニヤッとした笑みを浮かべる。

俺は「いや。じっと見ていた訳じゃないよ」と額に手を添える。

猫田は目をパチクリしてから「そなの?」と言う。


「まあとにかく。睡眠の邪魔をして悪かった」

「ん。大丈夫」

「じゃあな」

「ところで君、何でこの時間に公園に?」

「お前に言われたくない」


それから俺は盛大に溜息を吐きながらそのまま後ずさりする。

早くこの場を離れてイベントを回避しないとな。

というか何が起こるって明確な基準はないんだが。


「じゃあな」

「ん。...ねえねえ」

「な、なんだ」

「君、暇?」

「暇じゃないな」

「君、暇?」

「暇じゃないな...おい。ループか?同じ事を言わせんな」

「暇だったら付き合ってよ」


おっとそれは知ってるぜ。

これはイベントの発生だな?

そう思いながら俺は「俺は暇じゃないんだ。じゃあな」と言う。

すると「じゃあなんでこの時間にこの場所に?」とジト目になる。


「...」

「...暇なんでしょ?付き合ってよ。同じサボり同士」

「いや。だから暇じゃない...」

「私がもし強姦魔に襲われたらどうするの?」

「あんな無防備な姿のお前に言われたくねぇ!!!」


俺は盛大に溜息を吐く。

それから「実は風邪でな。ごほごほ。だから寝ないと」と言う。

そして公園を後にしたが。

彼女が付いて来ていた。


「嘘臭いね。調子悪いとか」

「あのな...」

「わざとらしいね。咳も。そんなので行き倒れの女の子を見捨てるんだー」

「...」


立ち止まった。

それから俺は猫田を見る。

猫田は(・∀・)ニヤニヤしながら俺を見る。

仕方がないなコイツ!

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