第2話 とりあえず、なんで裸なの

カチ...カチ...カチ...(時計の音)


ブオーーン(エアコンが回る音)


頭が痛い...なにも考えたくない...もう目覚めたくない... 感情が染み出てしまうから...


あの日から私は沈んだまま...


暗い部屋...締め切ったカーテン...散乱しているゴミ...


カチ...カチ...カチ.....うるさい...静かにして...目を覚まさせないで...


カチ...カチ...カチ...チリリリリーン(目覚ましがなる音)


バサ(布団から起き上がる)


ジリッ...ガシ...(目覚まし時計を持った)


うるさい!!


フン...ッ(腕を上げ目覚まし時計を地面に叩きつけようとする)



(紅葉のお母さん)紅葉?起きたの?お母さんこれから出かけるね、ご飯作ってあるからお腹すいたら食べてね!


カチャ...トン...ガチャガチャ...(扉を開けて鍵を閉める音)


.....はぁ...(深いため息)


ガシャ(目覚まし時計を静かに置く)


ミシミシ...パフ(ベットに寝転がり布団をかけた)


・・・ザーザーザー...べシッ...バリ...(雨の音、ガラスに雨粒が当たる音)

(若き頃の紅葉)行かないで...行かないで...???行かないで...私を1人にしないで...


(???) 大丈夫だよ紅葉...私は貴方を1人にはしないから!


(紅葉) ほんとに?


(???) もんとのほんとに!


(紅葉) (顔をガン見みている)


(???)・・・わかった、わかった...紅葉私がお前に呪いをかけてやろう!ずーと私と一緒にいる呪いだ!どうだ!怖いだろう?


(紅葉) いいよ...私と一緒に居てくれるならなんでもいいよ...だからずーと私のそばに居て


(???) 後悔してもしらないから...(紅葉に顔を近づけキスをした)



ブオーーン(エアコンの音)


(現在の紅葉) .......お腹痛い


ジャー(トイレを流す音)


.....お腹減った


カチャ...とぽとぽ...スっ...(部屋に戻りメガネをかけた)


ミシッ...ベリッ...ガシャ...ドンドン...(階段を降りる音)


スタスタスタ(歩く音)


(テーブルに置き手紙が置いてある)ご飯、お味噌汁あり、チンして食べて、おかず冷蔵庫にあり


スタスタスタ...


パカ(炊飯器をあける) カチッ...(お味噌汁を沸かす) ボン...ピッ...クルクル...ピッ...(冷蔵庫をあけて電子レンジで温め)


??? ほうほう...ご飯にお味噌汁...そして卵焼きに、お肉の炒め物...いい朝ごはんですなぁ...ふむふむ


...? チラチラ(周りを見渡す) ...気の所為?


ピーピーピー(電子レンジの音) ボコボコボコボコ(お味噌汁が沸騰した音)


(ご飯をよそい、お味噌汁を掬い、おかずもテーブルに運んだ)


キィ...ポト...(椅子に座る音)


...いただきます...パクっ...もぐもぐ...


(紅葉)おいし...

(???)おいしいーーー!!


・・・チラチラ周りを見渡す


...パカ...フリフリ...(七味をおかずにかけた)...パクっ...もぐもぐ


??? えー辛くないのそれ?


・・・ チラチラ周りを見渡す...


お味噌汁ごくごく...ご飯パクっ...パカッ...ポトポトポトポト(コップにお茶を注ぐ)...ごくごく


??? 朝からお茶〜? 健康的だなぁ〜 やっぱご飯には炭酸でしょ!!


・・・間違いない...なにか“いる”.......ふぅ(深呼吸)


カチャ...ボン...まぜまぜ...(ご飯をお味噌汁に入れてまぜまぜ)


...ずずず(すごい勢いでかき込む)


??? ...あんたそんな食べ方したっけ?


バシッ...捕まえたぞ...さっきから誰なんだ前は!!

振り向こうとしたら声が聞こえてきた


アーン!紅葉!そんなにもんじゃダメぇ!


・・・...振り向いたらそこには死んだはずの青葉がいた...なぜか裸で

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