第はち話 パンク修理
(爽やかな朝の小鳥の声)ピ、ピピ、ピピピピ
【みんな集まっているね。
もうすぐ集合時間、7時45分。
あたしが最後かな、と思ったら、
【昨日、打ち合わせを欠席した
あ!自転車にスマホが装着してある。
やったネ!】
「おはよー!」
一同
「おはよー!!!!」
【
小学1年生の時から一緒で、
この公園で遊ぶ仲間なんだよネ。】
【
まだ1年しか経っていないのに、
もうすっかり仲良しなんだ。
コミュ
「
「おはよう!
【あれ、なんで、あたしを渋い顔で見るの?】
「
【え!何のこと!?】
「自転車にスカートは、マズいよ。」
「あ!そう言うこと!」
「うん、スカートは、ちょっと、、、。」
「これは大丈夫よ。」
「えぇえぇぇぇ、だって、そんな短いの、見えちゃったり、とか。」
「大丈夫、これはスカートに見えるけど、ショートパンツだから。
キュロットって、言うの。」
【ちょっと、めくって股間を見せたよ。】
「ほら、大丈夫でしょ。」
【、、、あれ、しまった!
急いで戻したけど、ちょっとハズいよ。これ。】
「そうか、それなら大丈夫。」
【
【ちょっと、かわいいネ。】
「
【心配顔の
「
【何かあったのかな。】
「あ、あれ
【あっ、あの人影は
あれ、自転車を押しているよ?】
「おーーい!
「ごぉめぇぇぇん、遅くなった。」
「今、来る途中で、タイヤがペコポコ言い始めて。」
「パンクなのかな?
【
「貸して、見てみるね。」
(自転車のチェーンが跳ねる音)カチャチャン
「す!ごい!あっという間に車輪が外れた。」
「クロスバイクは、こうなっているのよ。」
【なんで、
すごいのは
「スポーツバイクは、簡単にホイールが外せるんだよ。
ホイールが簡単に外せれば、
タイヤやチューブの交換も簡単にできるから。」
「出先でトラブっても安心だよ。」
【へぇ、そうなんだ。】
「パンクって、どんなに慎重に走っても、
事前の整備が完璧でも、する時はするんだよね。
ガラスの破片とか、避けきれないこともあるから。」
「、、、でもね、今回の原因は他にあるみたい。」
「最近、タイヤ交換したよね?」
「そ、そう、昨日交換した。」
「どこの自転車屋さんで?」
「、、、うちのおとうさん。」
「お父さんは、普段から自転車いじっているの?」
「ううん、初めて、だ、、、と思う。」
「そうか、納得。」
「えっ、何が納得?どう言うこと?」
「パンクの原因は、チューブの噛み込みかな。」
「ちょっと、言い方キツイけど、ゴメンね。
おとうさん、下手くそ。作業の失敗だね。」
「ひどいね、
タイヤが擦り減っていたから、
昨日の夜、心配しておとうさんがしてくれたのよ。」
「チューブはもうダメだから、俺のスペアを使うよ。」
「おとうさんが、古いタイヤは心配だから、って、
交換してくれたのよ。」
「AIでやり方調べて、夜遅くまで、作業してくれたのよ。」
「『タイヤは命を乗せている』、、、知ってる?」
「大袈裟ね。」
「大袈裟じゃないよ。
車とぶつかりそうになって、急ブレーキかけた時に、
タイヤが外れたらどうなると思う!?」
「ブレーキが効かなくなって、車に突っ込んじゃうよ。」
【なんか、空気が重い。
「自転車だからって、舐めてかかると痛い目に遭うよ。」
「中途半端な作業は、最悪、事故につながるよ。」
「経験や知識は、ネットやAIだけではカバーできないこともあるよ。」
「俺も、無理なところはプロにお願いしているんだ。」
「はい、出来上がり。」
一同
「わぁぁ。」
「チューブは交換したから問題なし。
ただ、タイヤは予備がないから再使用するけど、
見た目は新品でも、少し傷みもあるから、
途中で異常があったら、すぐに教えてね。」
「、、、あ、ありがとう。」
「おとうさんには、よく言っておくわ。」
「キツイ言い方しないでね。」
「それは
「、、、もう。プンプンだよ!」
【よかった、
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