第3話 スキル進化

100体を超えるゴブリンを相手に――俺は「模倣して倒す」をひたすら繰り返していた。

そして、ついに――


『スキル【初級棒術】の熟練度が100%に達しました。

 スキル【中級棒術】へ進化します。』


『スキル【身体強化極小】の熟練度が100%に達しました。

 スキル【身体強化小】へ進化します。』


『ゴブリンを連続で100体以上討伐しました。

 称号【ゴブリン虐殺者】を獲得しました。』


「……やった! 熟練度がついに100%! しかも称号まで!」


胸の高鳴りを抑えつつ、俺はステータスを開いた。


Name 金森彰 種族:人間 Lv6


HP 100/100

MP 80/80


筋力 10→26

防御 8→23

知力 9→22

敏捷 9→24

器用 11→27

幸運 2→3

スキル

《アクティブスキル》

【模倣】【鑑定】【身体強化小】

《パッシブスキル》

【中級棒術】

称号

『絶対絶命の生還者』『ゴブリン虐殺者』


スキル【中級棒術】 熟練度:0%

説明:一人前の棒術。さらに熟練度を上げることで進化可能。


スキル【身体強化小】 熟練度:0% クールタイム 10分

説明:発動すると全ステータスが1.2倍になる。効果時間は1分。熟練度を上げれば進化可能。


称号:『ゴブリン虐殺者』

効果:ゴブリン種に対する攻撃力が1.2倍になる。

取得条件:ゴブリン種を連続で100体以上討伐する。


「……筋力も防御も敏捷も、大幅アップ。これなら……!」


拳を固く握りしめる。レベルは6――もう“雑魚”だった頃の俺じゃない。


「よし。ここまで来たら、一階のボスに挑むしかない!」


塔は、階層ごとにボスを突破しなければ次へ進めない。

朗希たちのパーティは、すでに三階にいると聞いた。


「あいつらに負けるわけにはいかない……! 必ず追い越してみせる!」


決意を胸に、俺は一階最奥――巨大なボス部屋の扉へと辿り着く。

重厚な扉の向こうには、この階層の支配者が待ち受けていた。


「……行くぞ!」


両手で扉を押し開き、俺はボス部屋へと足を踏み入れた。


作者より

倒したモンスターは死体になって残り、魔石を取ると光になって消えるという設定を追加しました。


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