第2話 4月24日
夜中に突然隣の部屋から壁を叩く様な音が聞こえて思わず飛び起きた。
別に何も迷惑になるようなことはしてない、というより寝てただけだ。
それなのにいきなり『バンバンバン』と向こうから音がした。
とりあえず頭を整理するために今これを書いている。
夜中の3時だぞ、何してるんだ。
今4時だが、なかなか音が止まない。
10分に一回のペースで間違いなく壁が叩かれている。
それも規則正しく『バンバンバン』と。
本来なら文句を言いに行くべきなんだろうが、隣はあの不気味な女だから迷っている。
…あと書いててもう一つ気になる事がある。
玄関から赤い光が差し込んでいるのだ。
微かではあるが、間違いなく赤みがかった光がこちらに差し込んでいる。
そして今も『バンバンバン』と壁を叩かれている。
訳がわからない。
本当に分からない。
そもそもだが、赤い光は一体何なんだ?
考えたくもないが、やっぱりあの女なのだろうか?
果たして玄関を覗くべきなのか。
今覗いてきた。
隣の女が無表情で玄関前に立ってたよ。
左目が赤く光ってた。
今4時10分だぞ。
まさか1時間以上もいたのか。
ちなみに今も壁は叩かれている。
…頭痛くなってきたよ。
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