狩-中編
夜の静寂に包まれたユグリットとラーレの部屋。
エリオットにチェスを挑まれたラーレは相手をしていた。
先に自室へ戻ったユグリットは、扉を開けた瞬間、微かな違和感を覚えた。
——誰かがいる。
灯火の下、そこに立っていたのは ニルファールだった。
だが、いつもの彼とは違う。
普段の中性的で穏やかな雰囲気は、どこにもなかった。
代わりに——
ユグリットは息を呑む。
——目の前にいるのは、男性的なニルファール。
肩にかかる豊かな金髪は、いつもより乱れ、
スミレ色の瞳には静かな怒りの炎が宿っていた。
「……ニルファール?」
呼びかける声が震える。
その瞬間、ニルファールの視線がユグリットを射抜いた。
鋭く、深く、まるで魂ごと見透かすような目。
「——あなたは、エリオットに堕ちつつある。」
ユグリットの心臓が跳ねる。
「な……」
「私は知っている。」
ニルファールの声は、いつもより低く、熱を帯びていた。
「あなたが……どれほど支配されることに快楽を感じ始めているか。」
ユグリットの喉が詰まる。
それは、認めたくないことだった。
それでも、ニルファールは容赦なく言葉を続ける。
「私には分かる。……あなたの本能が、求めているものも。」
——本能。
その言葉が、胸の奥に爪を立てた。
ユグリットは後ずさる。
だが、ニルファールの表情は揺るがない。
いや、むしろ——
「私は、あなたを守ることができなかった。」
その声は、静かだった。
けれど、その奥に潜むものは、決して静寂ではなかった。
激情。
まるで、エルド神の怒りのような……。
「昼間、私はただ小鳥の姿で囀ることしかできなかった。」
「あなたが、あの男の視線を受けて、揺らぐのを知っていながら。」
「あなたを助けることも、引き戻すこともできず、ただ見ているだけだった。」
その言葉のひとつひとつが、重くユグリットにのしかかる。
ニルファールは、拳を握りしめていた。
まるで、自分自身を責めるように。
「……それが、どれほど心を抉るか、あなたに分かりますか?」
ユグリットは、言葉を失った。
ニルファールの静かな怒り。
それが、ユグリットに恐怖を与えた。
エリオットの冷徹な支配とは違う。
それでも、今のニルファールは、あまりに「半神らしく」なかった。
「……やめて。」
震える声で囁いた。
「……そんな顔をしないで。」
ユグリットの足が、一歩、後ろへと引かれる。
「ユグリット。」
ニルファールの呼びかけに、胸が強く締め付けられる。
この場にいたくない——
ユグリットは、 踵を返し、扉を開いた。
「……っ!」
扉を飛び出す。
廊下を駆ける音だけが、静かな夜に響いた。
ユグリットは、夜の冷たい風を浴びながら、バルコニーの手すりにそっと手を添えた。
目の前には、月明かりに照らされた中庭が広がっている。
静寂の中、風が葉を揺らし、どこか遠くで夜鳥の声が響く。
しかし——心は、落ち着くどころか、揺れ続けていた。
——ニルファールが変わってしまった。
その事実が、胸を締め付けるように苦しかった。
あの、誰よりも優しく、穏やかで、静かな愛をくれたはずの半神が——
エリオットに対する怒りを滲ませ、激情に支配されていた。
それは、ユグリットの弱さが引き出してしまったのかもしれない。
自分が、支配されることを本能的に求めてしまうから。
ニルファールは、それを見抜いていたから。
その瞬間、瞼の奥に焼き付くのは、ニルファールのいつもと違う瞳だった。
「……っ」
ユグリットは、震える指先を唇に押し当てた。
涙が溢れてくる。
——あの怒りを、甘美だと思った。
ニルファールの激情に、恐怖を覚えたはずなのに。
なのに、どうして……?
何故、あの視線に、あの支配するような熱に——身体が悦びを覚えたのか。
考えたくないのに、考えてしまう。
もし、あのままニルファールと共にいたら——
もし、あのまま、彼が自分を抱き寄せて、強く求めてきたら——
——どんなふうに、乱されていただろう。
「……っ……」
ユグリットは、喉を詰まらせるように息を呑んだ。
考えただけで、ぞくりと身体が震えた。
足元がふらつく。
まるで、地面が揺れているような錯覚。
——怖い。
けれど、その「怖さ」は、ただの恐怖ではなく、どこか抗いがたい甘さを含んでいた。
それが、自分の「本能」なのかもしれないと思った瞬間——
ユグリットは、自分自身に戦慄した。
晩餐の為に、ユグリットはバルコニーから自室へ戻った。
部屋に足を踏み入れると、そこにはラーレがいた。
しかし、その傍らには——小さな黄金の小鳥。
「おかしいんだ、ユグリット。」
ラーレの声は困惑していた。
「ニルファールが、変身を解かない……。」
ラーレの腕の中、小鳥の姿をしたニルファールは、微かに震えていた。
まるで、寒さに耐えるように——
いや、それはきっと、心が震えているのだ。
ユグリットはそっと歩み寄ると、両手を伸ばし、震える小鳥をそっと包み込んだ。
「ニルファール……。」
囁くように名を呼び、ユグリットはその黄金の羽に、そっと唇を寄せた。
柔らかな嘴へ、翼の先へ、細やかな愛情を込めるようにキスの雨を降らせる。
——大丈夫だよ。
言葉にはしなかったけれど、伝えたかった。
あなたがどんな姿でも、私はあなたを愛している、と。
小さな身体が、僅かに震えを止める。
次の瞬間、柔らかな光が溢れ、小鳥の姿がゆっくりと変わっていった。
黄金の羽が、しなやかな金髪へと変わり、繊細な翼が美しい腕へと戻る。
そして、そこに立っていたのは、中性的で神秘的な姿のニルファールだった。
「……ユグリット。」
そう呼んだ瞬間、彼はユグリットを強く抱きしめた。
「先程は……ごめんなさい。」
声が震えている。
「私は……我を見失っていました。」
言葉と共に、ぽろりと零れる涙。
それは、月光のように美しく、まるで真珠のような雫だった。
ユグリットは、その涙を見つめながら——少しだけ、救われた気がした。
ニルファールもまた、苦しんでいたのだ。
激情に支配されることを、恐れていたのだ。
その事実が、ユグリットの胸を静かに満たしていく。
「……ニルファール……。」
ユグリットは、そっと彼の背中に腕を回し、その温もりを抱きしめ返した。
戸惑ったようにラーレが問いかける。
「……なぁ、ユグリット? 何か、あったのか?」
けれど、ユグリットは何も答えず、ただ静かにニルファールを抱きしめ続けた。
ラーレは戸惑いながらも、それ以上は聞かず、そっと見守る。
ユグリットとニルファールは、ただ寄り添い合い、離れなかった。
晩餐の席で、王宮の食堂は燭光に包まれ、貴族達の談笑が穏やかに響いていた。
豪奢な料理が並ぶ中、一際目を引くのは鹿肉のローストと、食卓の中央に飾られた鹿の頭部。
——昼間、エリオットの手によって討ち取られた鹿。
ユグリットはフォークを手に取るものの、皿を見つめたまま動けなかった。
あの鹿の姿が、森での出来事が、何度も脳裏に蘇る。
——あの鹿は、私だった。
ゾクリと背筋に冷たいものが走る。
ユグリットの肩の上では、小さな黄金の小鳥が震えていた。
普段は穏やかな存在であるニルファール。
しかし今、彼の小さな身体は微かに揺れ、羽毛が僅かに逆立っている。
——エリオットの中にいる、アラゴスの気配を感じていた。
貴族達の優雅な笑い声の向こうで、エリオットは血のようなワインを口に運びながら、静かにユグリットを見つめていた。
そして、肩の上で身を縮める小鳥へと視線を移す。
「——小鳥には、少々刺激が強いのでは?」
その言葉は、どこまでも穏やかで、優雅な微笑みすら浮かべていた。
しかし、その声の奥に潜むのは冷たく滑らかな悪意。
じわじわと揺さぶり、ユグリットを試すような、絡みつくような囁きだった。
ユグリットは無意識に息を詰める。
エリオットの中にいる何か——いや、アラゴスの記憶を背負う者としての本能が、僅かに目を覚ましたのを感じた。
それは、ただの冷酷さではない。
本能的に「支配する」ことを悦び、相手が恐れながらも抗えなくなる瞬間を愉しむ者の気配——。
ユグリットはそっと肩の上の小鳥を手のひらで包み込んだ。
その小さな身体はまだ震えている。
「……。」
ユグリットの指が、そっと小鳥の羽を撫でた。
「大丈夫……。」
小さく囁くと、ニルファールはスミレ色の瞳を瞬かせながら、ユグリットの手の中で身を寄せた。
小さな嘴が微かに動き、囀るような音を漏らす——まるで、ユグリットにすがるように。
エリオットはその様子を眺めながら、ワインをくるくると揺らし、つまらなそうに、しかし満足げに微笑んだ。
まるで、仕留めかけた獲物が、最後の抵抗を見せるのを楽しむかのように。
ユグリットは深く息を吸い込み、ゆっくりと背筋を伸ばした。
(私は……堕ちない。)
エリオットの視線に飲まれないように、必死に理性を保つ。
その決意を固めるように、彼はもう一度、ニルファールをそっと撫でた。
震える小さな身体を感じながら——その震えの意味を噛み締めながら。
真夜中——。
寝室には静寂が満ち、カーテンの隙間から差し込む月光が、淡い光の筋を描いていた。
ユグリットは、ラーレとニルファールの間で穏やかに眠っていた。
ラーレの温もりを左に、ニルファールの穏やかな気配を右に感じながら——それは、どこまでも安心できる眠りのはずだった。
しかし、夢は違った。
暗闇の中、ユグリットはエリオットの前に跪いていた。
周囲には何もない。まるで底なしの深淵にいるような、不気味な空間。
ただ、そこにいるのは自分と、エリオットだけ——。
「ユグリット……。」
低く、甘美な声が耳元に忍び込む。
見下ろしてくるエリオットの瞳には、優しさなど欠片もなかった。
あるのは、支配と欲望。
(……嫌だ……こんなの……。)
心では拒絶しているのに、身体は違った。
自ら、エリオットの手を取る。
差し出した手を、彼は愉しげに指でなぞった。
ユグリットは、言われるままに首を傾げ、裸の喉を晒す。
エリオットの指が滑り、顎を持ち上げられると——
(ああ……駄目だ……こんなの……。)
抗えない。
抗いたくない。
(……もっと……。)
夢の中で、自ら身を差し出してしまう。
エリオットの意のままに——快楽に溺れるように——。
——はっと目を覚ました。
荒い息を吐きながら、ユグリットは寝台の上で瞳を開く。
静寂の中、微かな寝息が聞こえる。
隣には、穏やかな顔で眠るラーレとニルファール。
(……夢……だったのか……。)
胸を激しく上下させながら、ユグリットは額に手を当てた。
自分が見た夢を思い返すと、頬が熱くなる。
それだけではない。
深く感じてしまった。
(……こんな夢を……。)
ラーレとニルファールの隣で寝ているというのに、どうして——。
羞恥に耐えられなくなり、ユグリットはそっと寝台を抜け出した。
ラーレとニルファールを起こさないように、慎重に足音を忍ばせる。
夜風に当たろう。
この熱を冷ますために。
静かに寝室の扉を開け、ユグリットはひとり、闇の中へと歩き出した。
ユグリットは静かに歩みを進め、中庭の見えるバルコニーへと出た。
頬を撫でる冷たい夜風が、熱を持った身体を少しだけ落ち着かせてくれる気がした。
しかし——そこには先客がいた。
月光を浴びた黒い寝衣の裾が揺れる。
エリオットだった。
ユグリットは瞬時に警戒した。
森での残酷な狩り、晩餐の席での挑発——。
彼がそこにいるだけで、心が強張る。
けれど、エリオットの佇まいは、昼間とは違っていた。
あの残忍な気配は、どこにもない。
ただ静かに、穏やかな表情でバルコニーの欄干に寄りかかっている。
「……こんな時間に、おひとりで?」
彼がふっと微笑みながら問いかける。
ユグリットは迷いながらも、慎重に頷いた。
その仕草を確認すると、エリオットはゆっくりと立ち上がった。
「夜風が冷たいでしょう……。」
そう言いながら、エリオットは自らのガウンを肩から外し、ユグリットにそっと掛ける。
「……!」
思わず息を呑む。
彼の温もりを残したガウンが肩を包み込んだ瞬間、ユグリットの心は微かに乱れた。
いつものように力でねじ伏せるわけではなく、
言葉で絡め取るような誘惑もない。
ただ、優しく、寄り添うように。
(……なぜ?)
エリオットの変化に、ユグリットは戸惑った。
——森で鹿を追い詰めた男と、同じ人間とは思えない。
そんな思いを抱きながら、ユグリットは視線を落とした。
すると、バルコニーの下、中庭の暗がりに動く影が見えた。
貴族の男女——
人目を忍んで、そっと身体を寄せ合い、口づけを交わしていた。
夜の帳のもと、熱を分かち合うように密やかに——。
ユグリットが息を呑んだ瞬間、エリオットが小さく笑った。
「まるで、私達のようですね……。」
妖しく微笑みながら、低く囁く。
ユグリットの肩に掛けられたガウンの重みが、妙に意識された。
ふと横を向くと、エリオットの指先がゆるりと伸び、ユグリットの髪を一筋掬う。
囁く声は、甘く、柔らかい。
しかし、その言葉の奥底には、
彼特有の、逃れられない罠が仕掛けられているような気がした——。
静かな夜風がバルコニーを撫でる。
ユグリットは目の前のエリオットを見つめたまま、胸の奥にじわじわと広がる熱を抑え込もうとしていた。
エリオットの妖艶な微笑み、それに呼応するように脳裏に浮かんでしまったのは、あの夢だった。
—— 跪き、身を捧げ、エリオットの意のままに支配される自分の姿。
—— 甘く蕩けるような快楽に沈み、何もかもを委ねる幸福。
(……違う、これは夢だったはず……!)
なのに、身体はその記憶を鮮明に思い出してしまう。
羞恥と戸惑いがない交ぜになり、ユグリットの頬は熱く染まっていく。
エリオットは、その変化を見逃さなかった。
ゆっくりと、ユグリットの首元に指を伸ばす。
「……いかがされたのですか?」
囁く声は、まるで深い海の底へと誘うような甘さだった。
冷えた指先が、ガウンの襟元からそっと滑り込み、ユグリットの首筋を撫でる。
—— その瞬間、ユグリットの全身が震えた。
「……っ!」
感じてしまった。
まるで夢の続きをなぞるように、意識の奥で何かが弾けた。
首筋に這う指の感触が、熱を伴って身体の奥まで染み込んでいく。
エリオットに触れられた場所から広がる痺れるような感覚に、息が詰まる。
このまま夢の中のように、身も心も差し出してしまいたかった。
もう抗うことなく、快楽の海に溺れてしまいたかった。
——けれど。
瞼の裏に浮かんだのは、 ラーレとニルファールの顔だった。
ラーレの真っ直ぐな瞳。
いつも自分を守ろうとしてくれる、あの純粋な心。
ニルファールの温かな手。
自分の傷を知り、それでも優しく包み込んでくれる愛情。
(……このままでは、いけない。)
ユグリットは、最後に残された理性をかき集めるように、 自分の肩を覆っていたガウンを強く握った。
「……これは、要りません。」
掠れた声でそう告げると、ユグリットはガウンを脱ぎ、エリオットに返した。
その目は逸らしたまま。
エリオットの指が離れると、首筋に残る熱が消えていく。
ユグリットは 迷わず踵を返し、バルコニーを後にした。
「……ユグリット。」
背後からエリオットが静かに名を呼ぶ。
引き留めるようなその声に、 一瞬だけ、足が止まりそうになる。
——でも、振り返らなかった。
ユグリットはそのまま、 夜の廊下を歩き続けた。
胸の奥で跳ねるような鼓動を押さえつけながら、ただひたすらに。
寝室へ戻る扉の前で、ユグリットは深く息を吐いた。
まだ 身体の奥に残る余韻を必死に振り払うように、強く目を閉じる。
(私は、堕ちない。)
そう心の中で誓いながら、扉を開けた。
寝室の扉を静かに閉じると、室内には微かな燭光だけが揺らめいていた。
ユグリットは深く息をつく。
逃げてきたはずなのに、胸の奥ではまだ、ざわつく熱がくすぶり続けていた。
(私は……何を期待していた?)
その時、寝台の方から静かな声が響いた。
「……ユグリット、戻ってきたのですね。」
——ニルファール。
ユグリットが顔を向けると、そこには普段の中性的な姿とは違う、より男性的な気配を纏ったニルファールがいた。
柔らかな金髪が微かに揺れ、スミレ色の瞳が闇の中で艶やかに光る。
その眼差しは、全てを見透かすようにユグリットを射抜いていた。
(——気づかれている。)
エリオットの影が、自分の中にまだ残っていることを。
ユグリットは僅かに唇を噛みしめた。
言い訳も、誤魔化しもできなかった。
ただ、熱に浮かされたように導かれるまま寝台へと身を沈めた。
「……。」
ニルファールが静かに覆い被さる。
柔らかな金髪が頬に触れ、彼の体温がゆっくりと重なった。
——何かを問うでもなく、責めるでもなく。
ただ、ユグリットの全てを受け入れるように。
ユグリットの視線は、射抜くように見つめてくるスミレ色の瞳に捕らえられた。
その深い色に沈み込みそうになる。
「……ユグリット。」
囁く声が、熱を含んでいた。
その声音を聞いた途端、ユグリットの中に残っていた最後の理性が、エリオットによって昂らされた疼きと混乱の中へ溶けていくのを感じた。
「ニルファール……。」
震える声で名を呼ぶ。
「助けて…」
縋るように、ニルファールの衣を握りしめた。
「酷くしてほしい……。」
囁くように懇願したその瞬間、
ニルファールの瞳が、僅かに揺らめいた。
けれど、すぐに彼は穏やかに、しかし決意したように微笑んだ。
「……あなたが望むのなら。」
その言葉と同時に——
ニルファールの指が、ユグリットの頬を優しく撫で、深く、深く口づけを落とした。
熱が絡みつく。
ゆっくりと触れる指先が、ユグリットの火照った身体を確かめるように滑る。
——これが、救済か、それとも更なる沈溺か。
ユグリットは、もう確かめる余裕さえなかった。
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