ブラック企業勤めの限界社畜がVtuberになってみた!

百合薫 無味

第1話限界社畜、ついに倒れる。

んんーー朝かぁ。そう思いながら、私は硬いソファの上で目を覚ます。どうも私の名前は月野瑠衣。


ブラック企業に勤めていて今絶賛3連勤中だ。

なぜこんな事になったかと言うと就活中、陰キャボッチでコミュ力0だった私は面接を落ちに落ち、唯一受かったのがここなのであった。


面接でも全く話せなかったが、合格通知が届き響喜乱舞してさすがどんな人でも受け入れますと豪語しているだけはあると思いウキウキで初出社した。


だが初めはまだ優しくしてくれていたのだ。「大丈夫?何か分からない事合ったらすぐ言ってね」と!

だが、1ヶ月たち今は「はあ!分からない所がある?自分で考えなさいよ!私の時間を奪わないでちょうだい。もう、嫌になっちゃう。」あははとあまりの豹変ぶりに乾いた笑いが出た。


だがこれは私の実力不足。気持ちを切り替え、毎日やってきた。休みなんてなく連勤は当たり前、3時に寝て5時に起きる。たまに寝ない日もあり、運良く帰れたとしても終電はもちろん過ぎている。家は会社からそこそこ遠い為、大体3時半頃に着くのだ。もう会社で寝泊まりしたほうが多く寝れるので、もう会社が家みたいになっているのである。


しかも同期とも陰キャボッチでコミュ力0(2回目)なのでうまくしゃべれなく、たまに話に入れてくれることもあり私を気遣ってくれていると思うがいい迷惑だ。


分かるだろう、あの遠足で各々がグループを作り1人ぼっちになりおどおどしていると、先生が「だれか月野と組んでやってくれ」と言われた時の絶望感を、あれはただの見せしめだ。大体が陽キャグループに入れられて、気を遣って話を振ってくれる人達もいたが、なんだか申し訳なくなるし、本当に惨めな気持ちになる。


だから私は誰とも関わらないのだ。言っておくが、私だって作ろうと思えば、作れるのだ。わざわざ友達を作ろうとしないだけである


まぁもうそんなに話しかけてくれなくなってきて仕事も多く余裕もなくなって来ているため会社内で交流しているのはもう見たことがない。


健康面は安心してほしい、クマもすごいがいつも昼食は栄養ゼリーで、眠くなったらエナドリで何とかしている。エナドリは神であるし、無問題である。


だが私は美人でもないし立ち回りというのが下手らしく、同期はそれなりに帰っていたり自分の時間を持っているが私は下手らしく、身に覚えの無い失敗や労働時間が同期よりも多い。どうやら私は嫌われているらしい、上手くなれたらまだ楽になるのだろうか。まあまだ元気はあるし大丈夫だろう。


最近は妖精が見え始めた。ふふふ可愛いなぁ、だけどたまに変な目で見られるのは何故なのだろうか。


さて仕事をしなくてはソファから立ち、机に向かって歩き始めると視界が揺れて意識が遠のいてくる。


仕事、早くやらないと終わらないのに…。と思いながら私は倒れてしまったのだ。最後に見えたのは心配してくれている妖精たちの姿だった。




皆様「ブラック企業勤めの限界社畜がVtuberなってみた!」いかがだったでしょうか。初めての作品でしたが楽しんで読んでもらえたならこちらも嬉しい限りです。投稿頻度はクソ程遅いしスケジュール変更もあると思いますが長い目で見ていただいてほしいです。どこか誤語等あればコメントで教えてくれると幸いです。これからも「ブラック企業勤めの限界社畜がVtuberなってみた!」をよろしくお願いします。

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