第38話 敵の手口が判明

 防御には自信があるんだろうな。

 毒対策もしてそうだ。

 密閉空間に閉じ込められて、どうやって呼吸している。


 とりあえず、試しに毒攻撃してみるか。


「【翻訳】」


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翻訳スキル

┌──────────┐ ┌──────────┐

│日本語      ▼│→│英語       ▼│

└──────────┘ └──────────┘


 亜硫酸ガス生成。


🎤


 sulfur dioxide gas generation

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「【文字置換】」


 文字置換での呪文はこんな感じ。


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文字置換スキル


┌────────────────────┐

│侍魔法言語変換            ▼│

└────────────────────┘


 【sulfur dioxide gas generation】


📕


 【家老! 裏切り者はその方か! 何故じゃ…… みな、なぜにわしの考えを理解せん…… 武者ぶり! 助かったぞ、あとで褒美 を取らす! 籠城!! 援軍の催促をせよ!! 馬じゃ!(馬のいななき)♪ 一番槍じゃ!(馬のいななき)♪ 苦境…… 悪き報せ じゃな…… [幕]そっ首!!(驚) 貰うぞ、乱世よのう!!(驚) 城!(驚) 与える、忠義を尽くせ!(驚) 安穏じゃ! そ のうちまた戦になる、その時には励め! 天晴じゃ!(笑) 見事な手配よな!(笑) 殿との! そちも楽しめ! 茶の湯 。(笑) はせ参じるといたそう。(笑) 矢!(驚) ほう、飛んでいる鳥を落とすとは見事な腕じゃ!(驚) [幕]所業。親 を追放するなど、鬼畜よな。飢饉…… この程度ではびくともせん…… 愉快!(笑) 死なんぞ、死んでおらん!(笑) [幕] 所業。親を追放するなど、鬼畜よな。く…… 誰ぞ呼べ…… 乱波? そうか、そのような策が? 死。謀殺とはのう。家中か ちゅう! そやつが軍師なのか、つれて参れ! ぬぬっ…… 諫言が痛いのう、もちっと柔らかく言えんのか…… おー!!!!!!( ときの声)♪ ふっ、反撃ののろしを上げよ!!(ときの声)♪ 城!(驚) 敵方を水攻めか、やるのう!(驚)  天守じゃ。お役を希望か、文官希望とはな。天下。(笑) まだ、遠いのう、ふふふっ(笑) 】

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 無詠唱で魔法行使。

 腐った玉子の匂い。

 温泉や火山で嗅いだ匂いだ。

 亜硫酸ガスは空気より重いから、浮かんでいる俺には害はないはず。


「何かしたか? はははっ、ぜんぜん効かんぞ! ぬるすぎる!」


 やっぱり駄目か。

 密閉されているから、空気の供給はしているよな。

 推測通りだ。


「【翻訳】」


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翻訳スキル

┌──────────┐ ┌──────────┐

│日本語      ▼│→│英語       ▼│

└──────────┘ └──────────┘


 火炎旋風を発生させる。


🎤


 Creates a fire whirl

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「【文字置換】」


 文字置換での呪文はこんな感じ。


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文字置換スキル


┌────────────────────┐

│侍魔法言語変換            ▼│

└────────────────────┘


 【Creates a fire whirl】


📕


 【調略。敵方の豪族が寝返りましたぞ。謀反だ!(驚) そろそろじゃと、思っておったわ!(驚) 死。死ぬほど嬉しいか。ぬぬ っ…… 軍師を呼べ…… おー!!!!!!(ときの声)♪ ふっ、反撃ののろしを上げよ!!(ときの声)♪ く……  やかましい…… 家老! 大儀である! [幕]ザシュ(斬撃)♪ みなの者、根切りじゃ(無音)♪ [幕]敵将!!(驚) 討ち 取ってやるわ!!(驚) 斬れ! 忠義の邪魔になる雑念を切るのじゃ! もらった! 簡単に首はやれぬ! く…… その方には敵 わんのう…… [幕]ブオー、ブー(ほら貝)♪ 黒鉄来い、ピー(口笛)ヒヒーン(馬)♪ 討ち死に! 委細承知仕いさい しょうちつかまつった! 酒。(笑) みなも呼んで来ぬか(笑) 小姓! 飲みっぷり、見事じゃ! いかんのう? 殿と の、将軍でござるか? 】

――――――――――――――――――――――――


 無詠唱で魔法行使。

 最初は小さい炎だったが、炎のつむじ風になり、次第に大きくなって、竜巻レベルになった。

 ボーデンは炎に包まれる。

 10分ほどで、火炎旋風を解除。


 ボーデンは盛大に蒸気を上げていた。


「良い風呂加減よ。なんだ、もう終わりか?」


 かなりの高温だったはず。

 どうやって防いだんだ。


 見当たらない空気タンク。

 ならば転移でもさせて、引き寄せているに違いない。

 土のパワードスーツも、熱くなったら冷たいのに入れ替えたのか?

 となると、この男のスキルはたぶん、召喚系と土魔法。

 魔力切れを起こすまでチマチマ攻撃するって手が安全そう。

 だが、こいつとの戦闘をレスティガーは見ているはず。

 この手口の前衛を揃えて、遠距離から攻撃されまくると厄介だ。

 役立たずとの印象を与えないと。


「ぐふっ!」


 激痛が走る。

 体から血が噴き出した。


「【文字置換】」


 人工細胞の登録して置いた英文を呼び出す。


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文字置換スキル


┌────────────────────┐

│侍魔法言語変換            ▼│

└────────────────────┘


 【make artificial cells】


📕


 【本陣。そろそろ攻めるか。ふむっ。手を打たねば。将軍。(笑) そろそろ、斬り時かのう。(笑) 死。下戸なのじゃな、そんなものでは死なん。[幕]ザシュ(斬撃)♪ みなの者、根切りじゃ(無音)♪ 小姓! 早馬の用意を申し付ける! くっ。(苦鳴)♪ わしも悔しい(嗚咽)♪ 火が!! なにっ、敵の城が燃えておるじゃと!! 敵将!!(驚) 先陣切るとはやるのう!!(驚) 斬れ! 忠義の邪魔になる雑念を切るのじゃ! くっ、無念だ…… お主、何とかしろ…… 酒。(笑) 慰みぞ(笑) そりゃ!! 身分を忘れ、存分に楽しむが良い!! 卑怯な…… 起請文を破ったのか…… [幕]かっ、ぬかった…… まだ再起を期すことは可能ぞ…… く…… なんのこれしき…… 卑怯な…… 報復じゃ、覚悟しとれ…… 武者ぶり! 助かったぞ、あとで褒美を取らす! 掛かれ!! 大将首を取ってくるのだぞ!! 】

――――――――――――――――――――――――


 傷は塞がった。

 野郎、俺の肉を召喚しやがった。

 心臓とか脳とかでなくて幸いだ。

 どうも、体の表面に近い場所しか削れないようだ。


 一挙に不利になった。


「がはははっ、血だるまにしてやる!」


 打開策を出さないと。

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