第31話 新しいチャレンジ
魔法から発音を導き出すのはこんな感じかな。
「ええと、【翻訳】」
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翻訳スキル
┌──────────┐ ┌──────────┐
│日本語 ▼│→│英語 ▼│
└──────────┘ └──────────┘
使われた魔法を見て、呪文の発音を推測する。
🎤
Look at the magic used and guess how the spell is pronounced
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「【文字置換】」
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文字置換スキル
┌────────────────────┐
│侍魔法言語パターン1 ▼│
└────────────────────┘
【Look at the magic used and guess how the spell is pronounced】
📕
【いかん退け…… 負け戦じゃな…… さっ、一献。(笑) 末期の水、すまぬ、ふふっ(笑) さっ、一献。(笑) さあ、楽しもうぞ。(笑) 一揆じゃ!! 横槍を入れおって!! [幕]ふむっ。誰ぞ、おらぬか。おー!!!!!!(
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無詠唱で実行。
魔法は失敗。
失敗した理由は料理を例に挙げると、素人でも材料は大体推測で導ける。
けど、調味料の量や、細かい料理手順みたいなのは無理。
基本の手順なら料理人は推測可能だけど、手順が前後したり、細かい調整とか、いろいろとある。
凄い達人の料理人なら可能かも知れないけど、普通の料理人は無理。
発音は料理を作っている映像みたいな物だ。
これを魔法で推測するのはかなり難しいと思われる。
絶対に無理だとは断言できないけど、ちょっと安心。
呪文文章の意味を推測するとなると、推測はもっと難しくなるのは想像できる。
まあ、俺はシャール語を使ってるから、発音は解ってしまうのだけど、まあ問題はない。
肝は英語とモールスと文字置換だ。
この手順と仕組みがばれない限り問題はない。
だが、さらなる暗号化の必要性を感じる。
同じパターンで文字置換すると、アルファベットが丸わかりだ。
ダミーは入れてるけど、ちょっとね。
理想は1文字ごとにパターンを変えるのが良い。
プログラムみたいなのだったら、簡単なのだろう。
プログラムならランダムに文字置換できるはず。
クズスキルの文字置換スキルにそんな機能は無理。
1文字ごとにパターンを変えるのが解決すれば、さらに解析は難しくなるはず。
もう、敵の攻撃で7日はぐっすり寝てない。
徹夜テンションでいままで閃いた。
文字置換スキルでランダムか、せめてパターンの切り替え。
「うがぁ! できるかよ!」
警報魔法があるし、俺は昼寝するぞ。
警報魔法の翻訳はこんなだ。
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翻訳スキル
┌──────────┐ ┌──────────┐
│日本語 ▼│→│英語 ▼│
└──────────┘ └──────────┘
敵が来たら警報を鳴らす。
🎤
Sound the alarm when enemies approach
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文字置換での呪文はこんな感じ。
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文字置換スキル
┌────────────────────┐
│侍魔法言語パターン1 ▼│
└────────────────────┘
【Sound the alarm when enemies approach】
📕
【掛かれ!! 一番槍は誰ぞ!! さっ、一献。(笑) 水杯じゃ、勝って祝杯ぞ、はははっ。(笑) 槍じゃ!(驚) 芸をひとつ。(驚) 天下。(笑) 天下を取った暁には望みの恩賞を与えるぞ!(笑) じゃのう。愉快じゃのう、もっと楽し気な顔をせんか。[幕]おー!!!!!!(
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俺は暖かい日差しと、心地いい風で眠りに入った。
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