親友の姉と二人きり。~家の中でこっそりと、親友にバレないようにドキドキデート!~

米太郎

第1話 扇風機で遊ぼ!

この作品は、ASMR脚本となっております。

『第4回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト』に参加しております。


ヒロインは、『親友のお姉さん(高校三年生)』となります。

気さくなお姉さんを想像してお楽しみください。

――――――――――――――――――――――――

 //SE ドアを開ける音


(元気そうに言う。)

「あら、いらっしゃい。なんか、久しぶりだねー!」


「今日は、うちで遊ぶ予定だったのかしら?」


「うちのバカ弟は、どこかで道草食っているのかな? まだ家に帰ってきてないのよ」



(少し間を開けて。)


(ゆっくりと聞いてみるように言う。)

「たぶん、すぐ帰ってくると思うから家に上がってる?」


「別に遠慮する事はないよ?」


「すぐ帰ってくると思うしね」


(元気そうに言う。)

「ほら、ほらどうぞどうぞー」


 //SE 靴を脱ぐ音。

 //SE 廊下を歩く音、


「うちってさ、いつもお母さんの帰りが遅いんだよね」


「だから、今は私一人なんだよ」


(驚くように言う。)

「えー? なんかラフな格好過ぎるって?」


「部屋着を見るのなんて、別に初めてでもないでしょう?」


(からかうように言う。)

「小さい頃から、何回もうちに来ていたくせに。マセガキにでもなったのか?」


(楽しそうに言う。)

「あはははは。冗談だよー」



(懐かしがるように。)

「昔は三人で一緒に遊んだのにね」


(不思議そうに聞く。)

「最近では、私を遊びに入れてくれなくなったよね。それって、なんでなの?」


「ふむふむ。深い意図はないって、それなら一緒に遊んだっていいじゃない?」


(何かを思いついて、怪しがるように聞く。)

「あー、もしかして、何か私に言えない遊びでもしてるんでしょう?」


(楽しそうに。)

「あはは、慌てちゃって、かわいいなぁ」


(爽やかに言う。)

「せっかくだから、弟が帰ってくるまで、私と一緒に遊ぼうよ? 久しぶりにさ」


(不思議がる。)

「えー? なんで遠慮するの?」


「うん? 恥ずかしいって言われても、何が恥ずかしいの?」


(少し怒ったように)

「もうー、よくわからないなぁー」


(気を取り直して)

「とりあえずさ、外暑かっただろうから、飲み物でも飲む?」


(嬉しそうに)

「えへへへ、私は昔から気が利くんですよー?」



 //SE ガラスコップに氷を入れる音。


 //SE 炭酸を入れる音。



「確か君って、サイダーが好きだって言ったって、記憶しているよ」


「とりあえず、好きなものでも飲んで、リラックスしてね」



 //SE 炭酸が静かにシュワシュワとはじける音。


 //SE ゴクゴクと音を鳴らして飲む。


 //SE カランと、空のグラスで氷が鳴る音。



(驚き呆れるようにツッコむ。)

「いやいやいや……。飲むの早すぎでしょ」


「すごく喉が渇いてるんだって? そんなに外が暑かったの?」


(少し怪しがるように言う。)

「……もしかして、君。緊張してるんじゃない?」


(少し寂しそうに言う。)

「私なんかに、緊張することないのになぁー?」



(明るい声に戻って言う。)

「まぁ、いっか。もう一杯入れてあげるね」


 //SE ガラスコップに氷を入れる音。


 //SE 炭酸を入れる音。


 //SE 炭酸が静かにシュワシュワとはじける音。


「こんなに飲むんだったら、もっと買っておけばよかったね。次来るときまでには、また買っといてあげるからね」


「じゃあ、弟が帰ってくるまでの時間、何して遊ぼうか?」


「ん? それよりもまずは、身体を冷やさせてくれって?」


「そんなに外が暑かったの?」


(独り言を言うように。)

「まぁ、部屋の中でもキャミソール一枚の私が言えた義理じゃないか……」


「そうしたら、こんなアイテムはどうかな!」


 //SE ガタガタと大きいものを運ぶ音。


(おちゃめな感じで、声で効果音を言う。)

「ちゃらららーん」


(楽しそうに子供っぽく言う。)

「せんぷうきー!」


(驚くように。)

「えぇー? 君、今ちょっとバカにした顔した?」


「君は、扇風機の実力をわかっていないのだな?」


「ちょっと見てなさいね?」



 //SE 扇風機が回り出す音。


 //SE 風が吹く音。



(扇風機によって、声が震えている感じで言う。)

「あああああああーー」


(扇風機によって、声が震えている感じで言う。)

「これがー、せんぷうきのー、じつりょくだよー」



 //SE 扇風機が回る音。


 //SE 風が吹く音。



「はい、今度は君の番ね」


「なんで恥ずかしがってるのよ」


「昔は大爆笑しながら、扇風機取り合ったじゃない?」


「んー、もう子供じゃないって?」


(優しいお姉ちゃん風に。)

「いや。君はいつまでも子供だよ。私にとってはね」


「とりあえず汗凄いから、扇風機渡すね」



 //SE 扇風機が回る音。

 /

 /SE 風が吹く音。



(少し風の音が続く。)



(扇風機によって、声が震えている感じで言う。)

「あああああああーー」


(驚いたように言う。)

「えっ? 君がやらないから、私が代わりにやってあげてるんだよ?」


「扇風機を目の前にして、これをやらないと、たたられるよ?」


(当然のように言う。)

「どんな風にって。そりゃー、夏の神様にたたられて、夏風邪ひいちゃうでしょ?」


(少し言葉を噛みしめながら。)

「夏風邪は、おバカな子が引くものだって……?」


(開き直って可愛く言う。)

「いや、この遊びを楽しめない方が、おバカだもーーん!」


(扇風機によって、声が震えている感じで言う。)

「せんぷうきぃーー、さいこぉーー」



(少し我に返るように、優しく言う。)

「別に緊張しなくていいからね? お姉ちゃんの前では君は子供だからさ」



 //SE ドアが開く音。


「あれー? もしかして弟が帰ってきたのかな?」


「うーん、扇風機で遊び過ぎたかー……」


(残念そうに言う。)

「他の遊びもしたかったのに、残念だなー……」


(いたずらっぽく言う。)

「また、二人きりで遊べる時間があるといいね」


(爽やかに元気よく言う。)

「それでは、私は、ここで、おいとましまーす。またねっ!」


――――――――――――――――――――――――

あとがき


こちらの作品は、『第4回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト』参加作品となります。

少しでも面白いと思って頂けましたら、☆での応援をよろしくお願いいたします。(*_ _)

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