5話「はじめての魔法(錬金術)、非科学的にも程がある」

コノハは鍛冶をするのを椅子に座って、鼻歌混じりで楽しみにしていた。

メイデンが今叩いている剣が終わったら一緒にやってくれるからだ。


「よし、コノハやってみるか?」

「うん!」


コノハはジジイなのを忘れて、メイデンについて行った。すると、


「おじさん……なにこれ?」


目の前には魔法陣のような模様を床に書いた部屋だった。

あれ!?打つってどうゆうこと!?錬金術でもはじめんの!?


「おじさん……なにこれ?」


コノハは目の前の光景に唖然としながら、おじさんに問いかけた。


「何って、錬金術だぞ?」


いやそれがおかしいんだよ!?さっきまで剣を打ってたよね!?なんでいきなり錬金術!?


「さて、どんなのつくるんだ?こっぷか?」


メイデンはニコニコしながらコノハに問いかけるが、コノハは魔法なんて非科学的なことは知らない。


「オジサン……錬金術ってどうやるの?」

「そら、作りたいもの思い浮かべて、いる材料並べたらできるぞ?」


何それ?じゃあさっきの剣叩く必要ないじゃん!?


「まぁやってみることが大事だな!1回そこで見てろ!」


メイデンは笑いながら鉄鉱石を陣の中におき、指を鳴らした。

すると、陣の中にあった鉄鉱石が鉄のコップに早変わり……いやほんとになにそれ!?工場勤務要らなくなったね!


「ほらやってみろ!」


すごい笑顔で言ってくるメイデンを見たコノハは、とりあえず銅線を作るため、おじさんに頼んで革をもらい、銅と革を陣の中に入れた。


「いいか?何作るか知らんが、作りたいものを頭の中に思い浮かべるんだ。作りたいものをしっかり頭の中に叩き込んだら魔力を込めて指を鳴らせ。」


魔力を込める?なにそれ?まぁ、一応やってみるけどさ?

コノハは指に力を込めて、頭の中では銅線を思い浮かべた。

そして指を鳴らした次の瞬間、目の前には銅線(保護付き)が出来上がった。


仕組みが全くわからん!!!


その後コノハは、錬金術のおかげで銅、亜鉛の板、銅線、そしてほぼ奇跡的に電球(ほぼ真空状態)を手に入れた。

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