第23話 温泉旅行は危険がいっぱい
まあね。
あほの軍団ですからね。
何事も無く終われることはないんですよ。
安いホテル。
三ヶ根山と言うくねくねカーブの山の上にある廃墟のようなホテル。
それは良いんですよ。
普通は部屋に入ったら、お茶とお菓子があるはず、、。
あるのは四人分のお茶パックだけ、、。
熱いお茶を飲むんだけど、二杯目は出涸らしをじゃぶしゃぶしてうっすーいお茶を飲むわけでした。
しかも浴衣がちっさ。手足は出ちゃうし、前も合わせてもすぐにはだけちゃう。
ゴロゴロしてたらみーんな半裸状態。
なんじゃーこれは!子供用かっ!!仕方ないので着る、、、。
室内のお風呂は浴槽が床より下に掘ってあるーー。こりぁ、怖い。
トイレはかろうじて洋式だけどガタガタ。
卓球🏓はもう予約入ってて
むーりー。
お風呂入ろうと言うことになり早々と露天風呂へ三人は行ったのですよ。
あとから、露天風呂にいったら寒いのなんって。
震えながら入ろうとすると
「おい!気をつけろ!危いからな!」段差があることなんざわかってるわと
足を入れたら、露天風呂の下が変に凸凹してて足を滑らせそうになるのでした。
「きゃー、こっわーー!」
「だーろー、ぽっぽは既にそこで滑ってえらい目にあったんだぞ!」
「え!どうなったの?」
「ツルッとなってそのままお尻げきうちしてV字バランスだったのよー。それが見事なの。ドリフのコントかとおもったー。あははー。」
「私なんか対面におったからモロに見えたんだぞ!!」
「やだー!みたかったー!」
「あんたら、酷いわ。私、救急車で運ばれるかと思ったんだよ。」
「頭打たんでよかった、よかった。しかし、見事にV字バランス取れてたなぁ。」
しかし、こんな露天風呂あーるー?
石が埋められるけど凸凹過ぎるよ。怖くて四つ這いで移動したもんね。
そのあとのお風呂の湯のぬるいこと。あったまらない。
お風呂上がりに無料のマッサージ器で
「ぎゃあーっいったーい!!」と大騒ぎ。
ここで、ちっさい浴衣がはだけまくる。おじいちゃんがガン見、、。
必死でバスタオルで隠す私達。
ゲーセンで全く入らないパチンコやらなんやらで100を使い景品なんぞひとつも取れない。
晩御飯は蟹食べ放題コースの人のは違う閑散としたしぃい〜んとした広間で。食べる。
生ビール飲んで梅酒飲んだら回る回るよ、世界が回る〜。
ご飯も味噌汁もセルフ。
暖房が効かない。あたしゃあまりの寒さに布団に入っても震える〜。
他の二人は風呂にもう一度行ったけど、酔いが回って行けそうにない私とお尻をげきうちしたぽっぽと残る。
「ねぇ、寒すぎていられないんだけどさ。」
「ダウンコート着るしか無いよ。」
ふたりでダウンコートを着て布団に入る。んでも寒い🥶。ので、押し入れにあった掛け布団を勝手に出してかぶる、、。
お風呂から帰ったふたりはポカポカだーと言う、、。
嫌だ、もうあの風呂には行きたくない、、。
るるちゃんはそれから何故かテレビの犯罪の犯人はだれか?を真剣に見始めた、、。
寝たいけど、犯人はこの人なのか知りたいから寝れやしないわ。
ぽっぽはネトフリを見なかんと見てる。
わたしは寒すぎて寝れないと思いつつ少し眠りに入ったのに、うるさい音で目覚める。
「おい、うるさいと思わん?」
「だーろー!寝れんわ。ずっとでかい声で話しててドタバタしとるって。たぶん上の奴らだ!」とミドリムシが言う。
「今何時なんだって?」
「一時だ。」
「ちっくしょう、寒くてやっと寝たのにぃー。」と起き上がったら
「殴り込みか?」
「違うー!フロントに電話だよ。」
フロントに電話して、そこからやっと静かになりました。
あーやれやれ。るるちゃんはいびきかいて爆睡。
ぽっぽも寝てる、呑気な奴らだ。私も寝よっと。
「何やってんだー!とれ、早くとれ!」
「贅沢ばっかりいっとんなよー!ふざけんなー!」
突然のでかい声の寝言にミドリムシと私は飛び起きた。
ぽっぽである。
「なぁ、こいつの寝言凄いな。ストレス溜まってるんだな、、。」
「そだな、寝言に返事したらいかんらしいで寝よまい。」
こうしてやっと寝たのでした。
朝風呂を楽しみにして。
「おい、起きろー!もつ七時過ぎとるぞ!」
なんだってーー!いつもなら朝五時には目が覚めて朝風呂入るのに。
もう、朝ごはんに行かなきゃじゃん。
みんな、浴衣はすでに紐だけ、、、。
凄いな、この惨状。
とにかく着替えて朝バイキングへ。
私はおかゆがあったからラッキー🤞。
あとは果物は無い、、、。
ここらあたりは果物の名産なのに、、、?
帰りはラグーナに行って鰻食べました。安くてカリカリで美味しかった。
あー良かった。
ぽっぽとミドリムシはソフトクリームを食べてた。
みかんソフトって言う割にはザラザラした感触でコーンが重かったと文句垂れまくり。
行きも帰りもソフトクリーム食べるふたり。
寒く無いんだろうか。
竹島で未来の私への手紙が書けるところがあるので行く。
「10年はきついなぁ。生きとると思えん。」
「ミドリムシは生きとるって。ボケてるけど。」と5年ならまだ大丈夫だろうと自分への手紙を書いて500円。
これは面白いと思うので、良かったら竹島資料館へどうぞ。
竹島神社はぽっぽがケツが痛くて階段が登れないので断念。
でも海が綺麗でした。
毎回、激安ばかりを狙っているとロクなことになりませんな。
でも、思い出としてはいいもんです。
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