【15日目】冒頭の「天・地・人」

 こんばんは。


【進捗】


 ◆執筆文字数 +2500文字

 ◆累計文字数 7100文字


 今日も本文(第一幕)を進めていました。

 第一幕は全体のだいたい25%前後と言われているので、2万5000字あたりを目安にしています。


 ただ、この割合って、ほんとに小説に当てはまるのかな……?

 ……と思うこともあるんですよね。

 文庫本で約300ページとした場合、ちょうど75ページあたりで

 ようやく主人公が目的のために一歩踏み出すことになる計算……。

 最近のライトノベル業界を考えると、ちょっと滑り出しが遅い気もして、不安になることもあります。


 もちろん、これは僕の作風にもよるし、ジャンルにもよります。

 ミステリーやホラー、文芸系の作品では、

 しっかり主人公の描写を積み重ねてから「第一の事件」が起こるのはよくある話です。

 ……もうちょっと引いて考えると、そもそも小説に「四分割構造」を当てはめていいのかも分からなかったりして。

 構成については、もうちょっと試行錯誤していかないとダメかもしれません。


(小説、漫画、映画、ドラマなど、いろんな媒体の指南書を読んでいるせいで、

 僕の創作論は情報がごっちゃになっていることも多いので、参考程度に聞いてください!笑)


 さて、話を戻して……

 やっぱり冒頭って難しいですね。


 物語の冒頭では「天・地・人」――

 つまり、


 ・時代設定(天)

 ・舞台設定(地)

 ・人物設定(人)


 この3つをわかりやすく提示する必要がありますよね。

 しかも今回は異世界設定。

 読者の知っている常識が通じないぶん、説明を自然に織り込むのがさらに難しい。


 たとえば――これは即興の例ですが、こんな感じ。

 ----------------------------------------------

【前提】

 この世界では「尻尾を持つ人間」が一般的で、異世界転生したばかりの主人公は尻尾がない。

 そんな彼が味方キャラと一緒に服屋でズボンを探していると……


 主人公  「破れたズボンばっかりじゃないか! まともなのはないのかよ?」

 店主   「……破れてる? 何言ってんだ? "切り落とした"のか?」

 主人公  「切り落とし……? なにを?」

 味方キャラ「……(呆れて)尻尾のことに決まってるでしょ。

      あなたのズボンを探すなら、《旧人類用専門店》に行かないと手に入らないわ。

      ま、ほとんど潰れてると思うけどね」

 ----------------------------------------------


 こういうふうに、会話の中でさりげなく前提や常識をにじませていけたら理想だなと思っています。

(即興なのでツッコミどころはありますが、雰囲気だけでも)


 異世界転生ものは、主人公が『常識人』=読者とのパイプ役を担ってくれるぶん、

 こういう「常識のずらし」を使って世界観を説明しやすいんですよね。


 難しいのはハイ・ファンタジー系。

 主人公の常識=読者の常識ではないので、

「天・地・人」の要素をどう描写で見せるか、

 さらにそれをキャラクターの言動の中に違和感なく織り込めるか、毎度頭を抱えています。

(今作はまさにこのハイ・ファンタジーなので……)


 しかも、自分で書いてると「説明したつもり」になってることが多い。

 でも、読み手からすると「えっ、どういうこと?」ってなる。ありますよね、こういうの。


 だからこそ、読んでくれる人の存在って大きいなと思います。

 感想が欲しいとか、褒めてほしいとかじゃなくて――

「意図した情報がちゃんと伝わっているか」を確認できるだけで、全然違う。


 元カノと付き合ってたころは、いつも彼女に読んでもらってました。

 だから、こういう『伝わってるか問題』って、あまり悩まずに済んでたんです。

 ここにきて、自分の半身を失ったような気持ちになります。


 彼女がいないせいで、自分の人生も、創作の人生も、

 こんなに不自由になるとは思ってなかった。

 ……ほんと、依存してたんだなって、しみじみ感じます。


 はあ……。


 まあ、こんな泣き言を言っても仕方ないので、書きます。

 一歩ずつ、進めるしかないですね。


 あ、そういえば今日――

 ふと机の下を見たら、賞味期限が1年過ぎたプリンが発掘されました。

 ……なぜか、蓋が膨らんでました。


 怖くなって、そのまま戻しました。

 いつか爆発とかしたらどうしよう。笑


 それでは、また明日。

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