逆説的幸福
munikisu
第1話
幸福だった。
有り余る才能も喧嘩した友人も仲の良い家族も、すべて私にとって人生の幸福の糧でしかなかった。毎日を幸福で満たした将来は絶対的なものであると、過信していた。
あの日までは。
医者から告げられた余命宣告。
泣き崩れる母と瞳を反らす父。
人生への絶望とか死への恐怖とか友人への伝え方とかなんかどうでもよくって。
確かに安堵している自分がいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます