4つの大事なこと

うみとそら

第一章:暴力をふるわない

幼少期の思い出。

昔から父によく怒られていた。わたしが父の期待に応えることができなかったからだろう。大人になった今でも要領を得ない自分にイライラすることもあるくらいだ。当時の父はもっと腹が立っていたんだと思う。

父から叩かれた記憶はたぶん数回程度だったと思う。それに本気ではなかったと信じている。けど、一番辛かったのは、怒るときに大きな声を出されることだった。文章にすると間違ったことは言われてなかったと思う。それでも嫌だった。大きな声で怒られると固まってしまって、何も考えられなくなる。そうなると、父から聞かれてることに何も答えられず、さらに怒られた。「ごめんなさい。」としか言えなかった。

だからいつも父の顔色をうかがっていた。


中高校時代の思い出。

いじめられていた。長かったと思う。

殴られたり蹴られたり、モノをなくされたこともある。けど、一番辛かったのは、言葉の暴力だった。いまでも心に傷あとが残ってる。

いじめられる理由はなんとなくかわかる。ダサかったからだ。

顔立ちも整ってなく、不潔感があり、おどおどしていた。

けど、本当にダサかったのは、その嫌だった暴力を他の人にしていたことだ。いじめのターゲットをかえてほしくて、八つ当たりをしたくて、他人に暴力をふるった。

最悪でダサいわたしだ。

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