地下世界レアアース転移から始める人生の逆襲
@P0q1
第1話 奇跡、魔法、国
我に返った一回、目の前に氷結ストロングの缶、横にのり弁、更に横に本、更に横に首飾り、更に横に見たことのある銃。
酔っ払いは本を読む、誰かの日記、最後に遺産を譲るとあり、のり弁を食べ、氷結ストロングを飲み干し、首飾りを身に付け、本にあった魔力式の拳銃を握る。
力の首飾り、魔力式の拳銃、酔っ払いはのんきに酔う。
「くそ、やってられるか、無一文になっちまった」
男性の嘆きの声、男性は酔う、この無理が出た感じに吐いた。
「ちくしょう、なんで俺だけが!」
運命に嫌われた人間は変わらない、この為に男性は怒りが沸いてくる。
男性の人生は両親のエゴに青春期を奪われ、発病後は難病治療に専念、複数の難病を受けた為に自棄になり酒に走った。
薬を飲まないと数日に死ぬレベル。
だが酔いからさめ、空腹と見知らぬ町中、ガイドブックにあった剣と銃が重なるマークの看板を探し、見つかると手続き、夜間から魔力式の拳銃に狩る、一匹に十銅貨、この弾の分の十五匹を担いで、冒険者ギルド支店に置く。
「銅貨150枚、弾の15発を買って、宿代を引いて、夜食代を引いて、手取金は銅貨」
魔力式の拳銃に命懸けに働いて、手取金は銅貨10枚、飯だってパンと塩と水。
宿代とは言うが、魔力式の拳銃を持っている時点で盗難被害は当たり前だろう。
翌朝、速く狩り、野うさぎを殺人級に育てたホーンラビット、人を見ると全力疾走し、角に刺しに来る肉食動物。
午前中に十五匹、午後に十五匹、また十五匹、やっとまともな生活に回復。
弾は予備も含めたガンベルト、他に魔力式の拳銃を使う側はいない、また魔法使い関係者は見ない、居るのは武器を持った戦士とたまに弓使い、希に盗賊。
ガイドブックに従い、ガンベルトは二重を用意、弾を持つタクティカルベストも用意。
「あの、病気治癒ってありますか?」
「ありますよ。病気の治療費がかかるけど」
金額は金貨100枚が最低限、貧乏人はお呼びじゃない。
稼いで、整えて、こちらの世界に現れてから約10日。
酒を飲む毎回、自棄になるのも毎回、魔力式の拳銃に狩るのも毎回。
「セシン、ホーンラビット狩りはいいけど、そろそろ次の狩りにでないと報酬がでないわよ」
「どういう事だ?」
「貴方がホーンラビットを狩りまくり、他の冒険者の取り分がないのよ。貴方には魔力式の拳銃もあるし、遠くで狩りをしてもらいたいの」
冒険者ギルド支店は大半の冒険者を優先し、セシンを犠牲に選んだ。
セシンの経験から、町を離れる荷造り。
「あら、旅?」
「じゃあな」
「根なし草が放浪しても変わらないわよ?」
旅を通し、町から離れた高原の町で狩りと納品、だが10日にまた離れた。
体は奇跡的に持ち、既に二十数日が過ぎる。
銅貨の暮らし、流離いと居着いた場所は平原の村。
「ああ。いい天気だな」
病の事で余命は奇跡的であり、セシンは村に貴重な魔力式の拳銃使いとして重宝された。
「根なし草の俺には十分だな」
冒険者ギルドは多数派を守る、代わりに少数派を犠牲にする根本的な思想を保った古い体質の組織。
冒険者ギルド支店と並ぶ、冒険者カンパニー支店、冒険者カンパニーは冒険者に働いてもらい、様々に商品を売る団体。
散髪と髭剃りと髪を洗ってもらい、身嗜みを整えると、魔力式の拳銃を売っているヵ所に立つ。
今の魔力式の拳銃は所謂のリボルバー、もう片手用に一丁を買いたいと思っての事。
「魔力式の拳銃の2丁拳銃ですか?」
「ああ」
「なるほど、なら魔力式の拳銃のリボルバー、また振出式なら」
勧めたリボルバーは扱いやすそうで、今の魔力式のリボルバーと似たり寄ったり、左手用に調整してもらい、ガンスミスが修正を繰り返し、2丁拳銃用のリボルバーが誕生した。
好調だったセシン、だが2丁拳銃に移してから翌朝、病が体を蝕み、完全に立てなくなった。
不振に思ったのか、冒険者カンパニー支店の係員が来る。
「大丈夫ですか?」
「病が急変してね、立てそうもない」
「あ」
この冒険者カンパニー支店内の医療担当者が来る、病の治療費は収入から返せると係員が主張、司祭は考えた末に病を治療した。
「ありがとうございます」
「契約金を払ってもらうよ」
魔力式の2丁拳銃に狩り、毎日に支払い、この半年間に半額を支払い、また資金に余裕ができたので、魔力式のライフルを買う。
「ついにライフルですか、お好みはありますか?」
「馬上用がいい」
「カービンですね、ならボトルアクションをお勧めします」
「なるほど、ボトルアクション式カービンか」
この回転式ボトルアクションを選ぶ、この銃身長800㎜以下の馬上用のライフル、この調整とまた狩りにでる。
狩りは半年と3ヶ月に司祭に借金完済し、セシンははれて自由を得た。
カシナ村からでた先にある海に面した港町、この形に市場に買った使い魔の指輪。
召喚した下級サキュバスの女性悪魔。
「よし、契約だ」
「ちょっと待ちなさい、貴方は先に契約した臭いがあるじゃない、御断りよ」
「なるほど」
ガイドブックに従い、召喚した下級サキュバスの女性、悪魔らしく狡猾な微笑みに歓迎した。
「なるほど、先代からの引き継ぎか」
「はい。先代の湯島天神より、後は任せた」
「なるほど、ガイドブックに従い、受け取る」
「では、契約は果たされたので、私は帰還します」
下級サキュバスの女性悪魔は帰還、前に召喚した下級サキュバスの女性悪魔は納得。
「なるほどね、貴方は異世界人ね」
「そうだが、これでも9ヶ月はソロに行動していた流離いの銃使いだ」
「なるほどね、なら交渉といきましょう」
交渉とガイドブックに従い、様々な条件付きに契約。
「で、童貞?」
「ああ」
「さっさと捨てなさいよ」
「生活費にゆとりがない」
「これだから童貞は」
下級サキュバスの女性悪魔のユミトリテヲ、この色欲に関わる下級サキュバスの女性悪魔はマスターに若さと美容と魅力アップと魅了の魔法を与える、超優良使い魔である。
魔法が扱えないセシンが初めて得た魔法の魅了。
「なるほどね、魔法を得るって、魔法を根本的に理解するって意味か」
「異世界人には魅了が最初の魔法ってわかりやすいわ。でも魅了は魅力の攻防戦、魅力、魔力、精神力、魔法の触媒、また強化する道具に影響され、魅了失敗も多いのよ」
「なるほど、一定のターゲットしか使えないのか」
魅了を通行人に試した、10人中の一人に成功、そのまま初回を済ませ、お一人は解放。
「魅了が成功でも、微妙ね」
「そうだろうな、魅力は低いし、魅了は一割しか成功しないし、学習できたな」
ガイドブックに従い、この地下世界レアアースに普通いる男女は結婚適齢期に婚姻し、家庭を持つらしいが、そのセックスの初回年齢は12歳か、13歳らしく、15歳は慣れた一人前の大人になるという、日本の戦国時代の性に対した意識、逆に異世界の日本を思えば16歳、17歳が始まり位で、生涯独身から、生涯現役もいる、多極化した日本の今。
「ユミトリテヲ、一応は帽子に角を隠せ、また服もまともな物に変更」
「へいへい」
セシンは天使が大嫌い、試練と罰しか与えない拷問役としか思わない、また仏教の因果応報は仏教の教え、神社信仰だったセシンはまるで関係ない。
はっきりと下級サキュバスの女性悪魔はずいぶんと性格がいい、またキリスト教のサキュバス伝承は日本国ではずいぶんと変化し、様々なゲームに登場する一般的な敵役、また一部には味方になるゲームもあり、キリスト教内のサキュバス像と日本のサブカルチャーのサキュバス像はずいぶんと違う。
下級サキュバスの女性悪魔のユミトリテヲは契約に大事なものをもらう、この大事なものをもらうとはユミトリテヲを妻と交渉に進め、最愛の妻と表現したら、妻を運ぶので、契約詐欺が成立、神社信仰の関係で全く問題がない。
また地下世界レアアースの下級サキュバスの女性悪魔は地球上の様々と無関係、またユミトリテヲは所謂の創成期時代の流れに後から産まれた下級サキュバスの女性悪魔、年齢は20歳と若い。
下級サキュバスの女性悪魔のユミトリテヲはサイズは普通、バストサイズはやや普通、ウェストは細い、尻はやや普通、成熟した大人だが、まだ改善の余地は多い。
またユミトリテヲの服装はビキニ水着に近く、淫魔、夢魔と呼ばれたイメージを裏切らない露出補正である。
ガイドブックに従い、様々にクリア、またユミトリテヲは個室に睡眠、セシンは個室に睡眠、他に2丁拳銃や、ライフルは外し、力の首飾りは変わらず。
冒険者カンパニー支店を経由した港町ガンバレヲ、この先に地下世界レアアース最大の内海が広がる、規模にしたら地中海から黒海に及ぶらしいと読む。
ガイドブックに従い、冒険者ギルド、冒険者カンパニーは対立が長く、冒険者ギルドから冒険者カンパニーに移籍も多いらしく、冒険者ギルドはどうしても保守的になってしまう。
魔力式ボトルアクション式馬上用ライフル、魔力式2丁拳銃、この為に狩りは順調。
「下級サキュバスの女性悪魔のユミトリテヲが妻、俺としてみれば話しやすいのだが、地下世界の人々は悪魔と嫌な顔いっぱいだな」
「そりゃもちろん、創成期時代の流れに悪魔は人間と争った敵だし、憎しみの流れはいまだに消えないわ」
「いまいちわからないな、創成期時代の敵味方と言うが、天使達は地下世界の人々を試すと天空の城にこもるし、神々は地下世界を支配しないと君臨するし、人間だって悪党はいるだろ、悪魔が絶対悪と盲信しても、盗賊ギルドは減らない」
「まあそうなんだけど、悪魔に嫌な顔すれば、悪魔嫌いな客も来るわけで」
「いまいちわからないな」
元々の日本人のセシンからすれば敵味方の争いはお互い様に殺し合い、片方が絶対悪と盲信するも、今は関係ない後世の時代。
「セシンはもう少し社会勉強がいるわね」
「そうなるか」
また魅了のテスト、また一割、だが規模は100人中の10名、若いが、外見がいまいち悪い乙女位の成功率。
「セシンは才能がないわね」
「いまいちだな」
内海を渡る船に乗る、代わりに冒険者カンパニー支店からの斡旋。
「セシン、国が欲しくない?」
「国か、欲しいな」
「戦場にでましょう」
この形に戦場の斡旋も請け負い、狙撃に殺害していった。
「セシンは10名の狙撃成功じゃない、部下がつかないのかしら?」
「さあな」
傭兵の引き受けは狙撃が大半で、指定の人物の暗殺が仕事。
冒険者カンパニー支店内の裏側に金のない女性冒険者が体を売る売春もあり、セシンはご苦労様と労る位で関与しない。
「セシンはライフル、2丁拳銃、仕事に向くけど、戦争に向かない」
「そうなるか、もう少し社会勉強かな」
セシンは売春も必要としない、そもそもに性の意識が低い地下世界では、セックスに悩む事が間違ってる。
「召喚かな」
セシンは冒険者カンパニー支店内で教育を希望、召喚魔法関係を強く希望。
セシンは傭兵の引き受け、教育を交互に受ける。
使い魔のユミトリテヲは沈黙、この他に2丁拳銃、ライフル以外に銃剣術、槍術、短剣術、双短剣術を鍛える。
「セシン、おまえの太刀筋はどうも邪悪だな」
「ありがとうございます」
「邪な思いが強い、野心か?」
「国が欲しくて」
「国か、なるほど、冒険者カンパニーの一介の冒険者が国か、大きくでたな」
「ありがとうございます」
「セシン、いかなる国が欲しい?」
「平等な国が欲しいです」
「平等とは?」
「全員が等しい、身分のない国が欲しくて」
地下世界レアアースに共和国はあるが、一等国民、二等国民、奴隷と実質上の身分があり、日本のような平等はない。
「セシンはわかったが、妻はどうだ?」
「身分のない国なら、私も平等に歩けるかと」
一口に平等とはいう、身分がないという、そんな国がない為にお伽噺の話にしか思えない多く。
「その身分のない国、平等な国では、富は?」
「税金に富の再分配を約束します」
「病人、怪我人」
「国が平等にする為に福祉予算、医療予算、介護予算、また教育の平等から教育を無償化します」
沈黙した冒険者カンパニー支店内、セシン、ユミトリテヲは真面目に国を作る気。
「奴隷は?」
「身分のない国、奴隷は全員が平民です」
「囚人は?」
「更生施設から出たら全寮制の賃貸契約です。また更生施設内で軽作業、でれば自由ですが、最低限に就職はしてもらいます」
ユミトリテヲは女性悪魔、二人は常に見えない壁にぶち当たってきた、天使達は地下世界の人々を試すと天空の城にこもり、神々は地下世界を支配しないと君臨し、環境下にもっともの疑問を出す。
「増税分か?」
「国債として国が借金します」
「ふむ」
政策、環境下、冒険者カンパニー、冒険者ギルド、傭兵、様々にあるも、根なし草のセシンとユミトリテヲが国を求めるとはいかなる変化かと思う光の神々を信じる司祭や、神官に、神官戦士は疑問に思う。
「セシン、おまえの妻は悪魔だ、地下世界レアアースに混乱を与える儀式が目的ではないか?」
「残念ながら、下級サキュバスの女性悪魔のユミトリテヲ以外はさようならです」
「ふむ」
「悪い子、悪い娘、悪い大人がいるとホッとするのです。善い子、善い娘、善い大人では息が詰まる」
沈黙、また同じ意見の盗賊や、戦士、また売春をする側、売春を買う側、様々に同じ意見の側。
「世界中が平等になるとはいいません、代わりに一部が平等に近い国になる為の時代を持つだけです」
色々とあるも、セシンとユミトリテヲは地下世界レアアースの歴史上に一石を投じた。
教官は妻を見て、セシンを見れば理解できる意見、またユミトリテヲの側に立つ女達も割りといる。
「飢えない、渇かない、寒くない国にしたいです」
まず1歩を二人三脚に踏み出した二人。
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