第4章 騎士くん、魔王軍幹部と絡む

登場人物紹介(第3章まで)


◇これまでのあらすじ


シリウス(騎士)「魔王軍の捕虜になるくらいなら死ぬ!」

レイヴァン(魔王)「騎士よ、甘味の快楽に溺れるがいい! 今日はとことん、お前を堕落させてやろうではないか」

シリウス「くっ、甘い……! 美味しい! あと、レイヴァンが大好き!!」

レイヴァン「ふ、この騎士は我が魔王軍の手に堕ちた」

クロヴィス(側近)「これぞ、即落ち2コマ……さすがです、騎士殿」




◇登場人物紹介


〇騎士シリウス 19歳・人間


【今日も真面目にツッコミをいれる、魔王軍の常識人】


王国でのトラウマを抱える不憫な騎士くん。魔王に溺愛されすぎて、「俺は屈しない」という騎士の矜恃が限界突破!

「……レイヴァンが好きすぎる(すでに屈していた!!)」

今日も魔王軍の暴走を止めようと頑張っている。誰か彼を褒めてあげてください。頭を撫でられると、へにゃへにゃになります。


欠点:昼は頑張って抗うが、夜は途端に大人しく、無抵抗になるらしい。



〇魔王レイヴァン 122歳・悪魔族


【最強×無邪気で、常に常識の斜め上を行く!】


傲慢なのにお人好しな魔王様。行動原理はすべて「シリウスを喜ばせたいから」!

チート能力と魔王の権力を惜しみなく使って、愛を注ぎ続ける。過保護な溺愛彼氏。(迷惑行為スレスレでも、即謝罪とフォローでギリ回避してる模様)。

「シリウスのために、専用別棟を建てるか!!」(誰か止めてください)


欠点:キス魔&転移魔法でシリウスをよく自室に“お持ち帰り”する。



〇参謀長クロヴィス 128歳・悪魔族


【魔王軍の良心&ブレーキ役(稀に故障)】


シリウスにとって唯一のまともな話し相手。魔王の暴走に痛烈皮肉ツッコミを入れるが、優秀な忠臣なので、レイヴァンへの忠誠は絶対。レイヴァンに逆らう者は即「死罪です」。

シリウスを高く評価していて、彼とタッグを組んでストッパー役をこなす。が、稀にツッコミ疲れて、優雅にお茶を飲みながら放置することも。騎士くんが魔王軍に来てくれて一番助かっているのは、何気にこの人かもしれない。


最近の困りごと:バカップルをどうにかしてほしい。



〇ミオ 7歳・獣人


猫獣人の子供。これでも正式な軍人。

魔王のことも、クロヴィス、シリウスのことも大好き。たまに天然発言で、周囲の大人を困らせる。



〇ルーディア 狼の魔物セレブル


シリウスの相棒の銀狼。シリウスが大好きなので、今日も抗議のためレイヴァンに吠えたてる。

高潔な狼だが、美味しい食べ物を前にすると理性崩壊を起こす(主人にそっくり!)。



【三兵師団長】


三馬鹿トリオ……じゃなかった、魔王軍の有能な幹部たち。


〇ベルク(獣人):熱血バカ。シリウスに体力をつけてもらうため、口に肉をつっこむ。

〇ギーゼ(魚人):変人奇行種。シリウスのお肌に潤いを与えるため、海藻ぺたり。

〇ミズチ(竜人):天然ボケ。シリウスの体温とサイズ感が気に入り、抱き枕にしたいと考えている。



◇おさらい設定


悪魔族について:

普段は人間と変わらない姿をしている。色気たっぷりの赤い目が特徴的だ。

魔法を使う時だけ、体の一部が悪魔化するぞ!

「瞳孔が開く」「皮膚が黒くなる」「黒い翼が生える」などの変化があって、見た目が途端に不気味になる。


レイヴァンの場合、無邪気に笑っていた次の瞬間には、魔法使用で支配者の姿になるので、そのギャップに騎士くんはドキドキが止まらない……!






+ + +


週1で土曜日更新になります。


次回:騎士にツンされて、ダメになる魔王


クロヴィス「4章からは、不在だった兵士団長たちが帰ってくるそうですね。紹介文を読んで、彼らの予習をしておきましょうか。バカ、奇行種、天然、と。……おやおや、ストレステストでも始まるのでしょうか? 受けてみたい方は、毎週土曜日に魔王城に集合ですよ」

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