第8話 プリオクスへの進化
あれから間もなくカエルを一匹見つけることが出来た。そいつとの戦闘の前に魔術の事前準備をしておく。
今回のカエル戦で使う魔術は水魔術レベル5の魔術〈水刃〉の魔法だ。これはウォーターカッターを操る魔術で、当たればカエルでも即死は免れないという魔術だ。
だが、その分魔力を消費するし魔術式を作り出すのにも苦労する。それを補っても余りある高火力が保証されている。
「死ね〈水刃〉」
《レベルが2上昇しました》
《SPを2習得しました》
「やっぱり強いな水刃…まぁ、その分魔力消費が50って言うアホレベルの消費だけどね。」
それから隠密で魔物から隠れつつ迷宮内を探索してみると、宝箱と言うモノが複数あった。だけど、それを開ける事は叶わなかった。それはどうしてかって?手がヒレになってるからだよ。
「それじゃあレベル上げの為にもう1匹くらい狩りますかね」
《レベルが2上昇しました》
《SPを2習得しました》
《レベルが成長限界に到達しました。進化が可能です。》
今の俺のステータスがこれになる。
————————————
名前 無し
種族 スモールフィッシュLv10/Lv10
体力 34/34
気力 29/29+35
魔力 117/117(修行+88)
攻撃力 28(攻撃強化+1)
防御力 26
魔法力 24
抵抗力 24
速度力 32(速度強化+7)
ランク G
固有スキル
天空眼
汎用スキル
高速遊泳Lv2.暗視Lv3.集中Lv3.気力貯蓄Lv1.追跡Lv1.精神統一Lv1.演算処理Lv3
戦闘スキル
咬牙Lv5.隠密Lv5.回避Lv1.気配感知Lv2.狙撃Lv3.命中Lv2
強化スキル
攻撃強化Lv1.速度強化Lv7.回復強化Lv10.視覚強化Lv2
魔力スキル
魔力感知Lv6.魔力操作Lv5.魔力回復Lv3.魔力消費緩和Lv2.水魔術Lv5
耐性スキル
恐怖耐性Lv4.酸欠耐性Lv3.衝突耐性Lv2.苦痛耐性Lv2.倦怠耐性Lv2.苦味耐性Lv4.毒耐性Lv3.飢餓耐性Lv3
称号スキル
早熟.同族殺しLv1.根性Lv1.努力家Lv2.暗殺者Lv1.大喰らいLv1.水使いLv1.卑劣Lv1.毒喰らいLv1.上陸Lv1.格上殺しLv1
SP 14
————————————
ここからどう上がるのか楽しみなもんだ。
牙魚—F
大食い魚—F
フィッシュ─G+
プリオクス—G+
牙魚—鋭い牙を持ち相手に突き刺す。毎年この魚によって負傷者が出ている
大食い魚—巨大な顎を持ち目に付いた生物を捕食して回る。此奴一匹で辺りの生態系が崩れた事もある
フィッシュ・フィッシュ系統の中でも中級に位置する魔物。特段目立った部分は無い
プリオクス—単純な戦闘能力は低いが、陸上で活動することが出来る
「これは難しいぞ。…単純な戦闘能力で行ったら牙魚の1択だ。でも、このプリオクスは本当に欲しい。でも、戦闘能力が低いのか…それに、陸上移動は水球移動法もあるしな…。よし。これにしよう。」
《プリオクスに進化します》
《SPを1習得しました》
《新しく種族系スキル〈魚鱗Lv1〉を習得しました》
《新しく汎用系スキル〈潜水Lv1〉を習得しました》
あれから進化をしたことで、この洞穴だと入らない程の大きさに進化した。そして、呼吸にも限界が来たのだ。これまでは気にすることなく活動して行けたけど、こうして進化してみると、ちょっとの後悔がある。
一先ず息継ぎをしつつ迷宮に再び挑む。今回は進化をしたことで、圧倒的なステータスの暴力を…得られた訳もなく、この場所でも自由に活動する権利を得られたのだ。
「おっと…この体じゃ初めての戦闘か。油断は無しに。〈水矢〉」
出会い頭に水矢をぶつける。そのまま近寄ろうとする物の…相手のカエルが放った球状の毒によって回避を余儀なくさせられた。だが、ギリギリでスピードが足りずに毒状態になってしまった。
「クソッ…でも、毒耐性があるからだよね。取り合えず今は前の戦闘にだけ注目すれば良い。」
進化したからと言って戦闘が容易く終わる筈も無く。未だにカエルにすら苦戦する始末だ。だけど、思ったよりもダメージは低い。これなら押し切れる。
俺はカエルに噛みつかれた部分を一旦無視して、カエルの喉元に噛みつく。そして、そのまま相手が絶命するま噛み続けることで、戦闘は呆気なく終了した。
《レベルが1上昇しました》
《SPを1習得しました》
《スキル〈咬牙Lv5〉が〈咬牙Lv6〉に上昇しました》
「はぁ、はぁ…何とか討伐したぁ~って、マジで疲れた。」
と言うかこの傷って治るのか?とりあえずは回復強化を信じるか。それでもダメなら回復系のスキルでも習得しよう。って言うか新しく習得したスキルの鑑定まだだったな。取り合えず鑑定してみるか。
魚鱗・成熟した魚系統の魔物が習得しているスキルであり、物理に対しての微耐性を得る
今の俺って魚で良いのか?でもまぁ。何とも微妙なスキル…でも、あの時ダメージが思ったよりも低かったのは、このスキルのお陰なのか?ステータスは変わって無いから、多分そうなんだろうな。
《スキル〈苦味耐性Lv4〉が〈苦味耐性Lv5〉に上昇しました》
《スキル〈毒耐性Lv3〉が〈毒耐性Lv4〉に上昇しました》
《称号〈毒喰らいLv1〉が〈毒喰らいLv2〉に上昇しました》
それから迷宮の第一階層でレベル上げの為のカエル探しをしているモノの、探してみたら案外見つからないもので。俺自身もかなり探し回ってようやっと見つけたのが数体と言う結末だった。
「と言うか狩り尽くした?」
そんな訳は無いだろうと思いつつカエルを探すべく洞窟を歩き回っていると、やはりと言うべきか。岩が足に食い込むのが分かる。
《新しく耐性系スキル〈悪路耐性Lv1〉を習得しました》
悪路耐性か…この先で、何となくだけど重宝しそうな予感がするな。
《新しく汎用系スキル〈直感Lv1〉を習得しました》
また新しいスキルか。ここいらで確認でもしてみるか。
悪路耐性・悪路で降りかかる負担を和らげるスキル。効果、悪路への耐性を付与する
直感・原始的な直感を得るスキル。効果、直感を得る
直感のスキルは何言ってんだ?直感を得る?まぁ、悪い効果じゃ無きゃ良いでしょ。とりあえずはカエル探しと行きますかね。
—————————
あとがき
皆さまここまで読んでくださって、ありがとうございます。
よろしければ☆、♡、フォローをよろしくお願いいたします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます