閑話 第6.5章 価値観バトルシリーズ②

第6.5章 議題『w○n派 vs M○c派』

五十嵐:「w○nなら拡張性無限大。自作パーツで強化できるし、ソフトもプラグインも選び放題。コスパ最強」

彩月:「でも、M○cは見た瞬間に曲が浮かぶ。アイコンがかわいいし、デスクトップが詩になる。……じゅるり」

夏樹:「“じゅるり”はOS関係ない!」

六条:「w○nの強みは値段と自由。けどライブで落ちたら地獄だろ。ステージに立つならM○cの安定感だ」

五十嵐:「ドライバ次第だって。ASIOならレイテンシーも詰められるし」

彩月:「でもインスピレーションはUIで決まる。かわいいUIは天使の囁き。灰色のウィンドウは地獄の墓石」

弥生:「言い過ぎじゃない!? てか墓石って!」

美羽:「でも実際、M○cのCoreAudioは安定してますよね。ASIO設定に悩む時間がない分、すぐ録れるのは羨ましいです」

澪:「……環境音はOSに関係ない。録れるかどうかは耳の方だから」

夏樹:「いや正論すぎて空気止まった!」

(部室にピリッとした火花が走る、そのとき)

神前れい子:「ですねー、まとめ入れますよー」

ふわふわした声と共に、背後から先生が現れる。ミント色のカーディガンにPRSを背負い、にこにこと。

神前れい子:「w○nはねー、コスパも自由度も高いですー。機材を自分好みに組み合わせて、“無限に遊べる箱庭”なんですよー。だから沼にハマる人が多いんですー」

神前れい子:「M○cはねー、最初から音楽に優しい環境が整ってますー。安定してて、トラブルが少ない。だから“作ることに集中できるキャンバス”なんですよー」

全員がじっと聞き入る。

神前れい子:「つまり、正解はどちらかじゃなくて――**“自分が一番音楽に向き合える環境を選ぶこと”**なんですー。環境に振り回されるんじゃなくて、環境を味方にするのが大事ですよー」

最後だけ、ぴしっと指を立てて強調する。

神前れい子:「w○nは沼、M○cは庭。どっちで花を咲かせるかは、あなた次第ですよー」

沈黙のあと、全員が小さくうなずいた。

夏樹:「……先生、たまに詩人より詩人みたいになりますよね」 彩月:「あ、ポエムの座取られた」


笑いとざわめきの中、DTM論争も幕を閉じた。


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