第四話:ステータスの説明と一日目の夕食前(前編)

――まえがき――

 今回、今後の展開のために色々ぶっこむので、違和感を感じても気にしないでください。あと、長くなりそうなので前後編に分割しました。


――三行あらすじ――

異世界じクラスごと召喚された主人公たち

お約束のステータスカード

団長にカード見せる列に並んだ主人公たち



「お前たちで最後だな。どれどれ」


 俺達はステータスカードを団長に手渡した。

 団長は俺達からカードを受け取って、ステータスを確認すると傍に控えていた文官らしき人にいくつか指示を出している。


「確認が終わったからカードを返すぞ。ちなみにさっき書かせていたのはお前たちのステータスが戦闘向きかそうでないか、前衛か後衛かを記録させたのだ。今後の訓練メニューの参考にするためにな」

「なるほど」


 少し疑問に思っていたことが解消した。


「それで、この後はどうなるんですか」

「ふむ、蒼太とか言ったか。もう少しだけ待て、そろそろ準備が終わるのでな」


 ふむ、何があるんだろうか。

 準備って言うと、俺達の部屋とかだろうか?


「俺達が滞在する部屋とかですか?」

「まあ、それもだ。準備も終わったらみたいだからこれから説明に移るとしよう。ラヴィニア宮廷魔導士長、この後の説明の手伝い手伝ってもらうぞ」

「……ん、めんどいけどわかった」


 それから説明が始まった。団長やラヴィニアさんの話を要約するとこうだ。

 この世界にはジョブというものがあり、どのジョブもレベル上限は一律で30で、レベル20から条件を満たせばジョブチェンジができるらしい。

 そして、スキルは経験を経たりジョブごとに存在するスキルツリーから取得出来るみたいだ。ただ、ユニークスキルは生まれつきか特殊なジョブについたときのみ取得できるらしい。

 あとは、この世界の各種族の平均的な初期ステータスやダンジョンの簡単な説明が行われた。


「――というわけ。……これで私の仕事は終わり。あとはロレンツォ団長とよろしく」

「補足ありがとう。それでは、今後の流れについて説明する。まずは、先程も説明した通り各々カードの紋章を指先で二回叩いてほしい」


 言われた通り指先で紋章を叩いてみた。その瞬間なんと、紋章が浮かび上がりその隣に自分のではない紋章が浮かび上がりラ◯ュタの飛◯石から出た光のように一点を指しはじめた。その上、カードがその光の方に引かれ始めた。


「なんだこりゃ?」

「皆できたようだな。カードが引かれる方に引かれなくなるまで行ってみろ。光が指してる紋章がもう一つ浮き出てきた紋章と一致するはずだ。その相手とパートナーになってもらう」


 パートナー?ダンジョン攻略するときとか訓練するときのだろうか?


「ちなみにだが、ダンジョン攻略するときや訓練するときの意味も含むがこの世界の場合のパートナーは生涯の伴侶を意味している」

「どういうことよ。それ!」


 団長の言葉はその場の全員に衝撃を与えた。その衝撃から立ち直るのが早かった読書モデルもやっているクラスのギャルの西宮ニシミヤ心結ミユウが真っ先に食って掛かった。


「この世界では原則、成人する年のはじめにステータスカードが与えられ紋章が判明する。そして、ステータスカードの授与式のときに生涯の伴侶がわかるのだ。だが君たちからしたらかなり異質なことは以前の召喚者たちの記録からわかっている」

「そうですね〜、自分で選ぶのが〜私達の世界の大多数の常識ですし〜」


 小鳥遊先生がクラスの総意をぶつけてくれた。実際、クラスでは交流のないメンツもいる。そんな中で急に結婚しろとか言われても何だそれって感じだしな。


「ああ、そのようだな。だが、それがこの世界の常識なのだ。実際に私達の世界では、成人まではあまり異性を意識しないのだ。そして、成人した後に結婚してから愛を育むのが常識でもあり、ダンジョンはそのパートナーで組んだパーティーしか入ることができんのだ。だから、こちらの世界のように伴侶としてでなくても良いからひとまずはダンジョン攻略や訓練のパートナーとして組んでほしい」

「なるほど〜、そういうことですか〜」

「常識と世界の仕組みの違いと割り切ってほしい。ただ、今はいろいろなことを説明したことだし混乱しているだろう。だから、今日は各自パートナーごとに部屋を用意したのでそこで話し合い今後の関わり方や身の振り方を決めてほしい。一応、ダンジョンに潜らず潜る者たちをサポートするなどの選択肢もあるからな」

「はい〜、ひとまず私含めて色々考えてみますね〜。西宮さんも〜それでいいですか〜?」

「納得はいってませんけど、今はそれでいいです」


 それから、パートナーの把握の続きが始まった。


「俺の相手は誰なんだろ?」


 光が指す方へ歩いていくと、そこにいたのは小鳥遊先生だった。


――後編に続く



――ちょびっと解説――

蒼「今回のちょびっと解説は作者からの依頼で異世界の結婚観とかを解説するぞ」

陽「よろしくお願いします〜」

蒼「まず、作中でも解説されていたんだがこの世界では紋章を介して神に決められた相手とステータスカードの授与式、日本風に言うなら成人式的な場で結婚式もあげる。ただ、勘違いしてほしくないのが価値観とかがまったく合わない人同士は伴侶には選ばれないんだ。つまり、神がかった仲人がめちゃくちゃ相性がいい人とマッチングしてくれるってことだ」

陽「なるほど〜、では〜ダンジョン関係はどうなってるんですか〜?」

蒼「それはですね、この世界のダンジョンは二人からしか入れないのが原則でしかも対となる紋章の持ち主で組まなければ入口で弾かれます。なぜそうなっているかまで追求し始めると世界の成り立ちまで話さないといけないのでそれはまた追々説明するかもしれません」

陽「わかりました〜、それではまた次回会いましょう〜」



――あとがき――

色々わかりにくくすみません。表現力とかが向上したらわかりやすいように改稿するかもしれません。

おしらせ

次回は明日の12:30に投稿します。

現在自主企画を主催しています。

URL

https://kakuyomu.jp/user_events/7667601420064100017

大事なお願い

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