この世界の思い、始まりは変わらない 世界的有名バンド一家の少年、ゲームの世界で音楽無双？！音楽で人々も友達も、ヒロインもみんな笑顔にしてみせます！！！

第2話 天使

ただ今絶賛、頭を抱えてます。

(俺が死んだのはこの人の所為だとは…最悪)

さっきからるフーリさんは誠心誠意の土下座をしている。

「本当にすみません…死なせるなんてこと私たち天使は行わないのですが、ミスをしてしまって…天界にいた時は、地上にいるいろんな人たちを私たちの力で導いていくのですが、何故か私たちが導こうとすると、不幸と幸福の両方を与えてしまうらしいんです。それで、今までの人は不幸も幸福も乗り切って生きていかれたのですが…」

「俺の時はどうだったんですか？」

「それが、不幸の方を与えすぎてしまってて、その影響で亡くなってしまったんです。本当にごめんなさい！」

まあ、間違いは誰でも起こることだとは思うが、不幸を俺に与えすぎて、死ぬなんて結構酷いよな？てか、不幸で死ぬってなんだそれ…

「本当にすみません…その代わり、あなたの願いを叶えますので」

「俺の願いですか？」

「はい！あなたの願いを叶えます！」

願いを叶えると言われて、俺は何を願えばいいのか分からなかった。

とりあえず、考えさせてと伝えて、俺は悩み続けた。

「あの、生き返ることってできるんですか？」

「…ええ、できます、ただ…」

「ただ？」

「前と同じ世界に蘇るってことは出来ないんです…もう亡くなってしまってるので…」

「え、じゃあ、生き返るっていうのは…」

「前の世界ではなく、別の世界に転生すると言う形で生き返ることは出来ます。」

「転生…」

「はい！ただ、転生と言っても、その世界で亡くなってしまった人の体に入ってもらうことになります…」

「え、亡くなった人の体に入るんですか？それ、大丈夫なんですか？」

「えっと、体とか健康状態とかは大丈夫です。亡くなってすぐなので、体も一時的に停止しているだけで、石神さんが体の中に入ると、一時停止していた体がまた動き出しますので…」

なんか、めっちゃ怖いんだが、まあ、大丈夫だと言ってるからいいか。

「それでどうします？」

「えっと、それじゃあ、転生をお願いします…もう一度自分の人生をやり直したいので」

「分かりました！では、その手続きをしますね！」

なんか、すっごい張り切ってくれてるが、大丈夫だろうか？

少し時間がかかるらしいので、転生したら何をしたいか考えることにした。

(転生したら、何しよう…思いつくことは…友達を作ることかなー前は出来なかったし、あと、家族がマシな人であって欲しい。あ、そういえば…)

俺はそこでフーリさんに聞きたいことがあったので、聞いてみることにした。

「あのーフーリさん、聞きたいことがあって」

「どうしました？」

「亡くなった人の体に入るって言ってましたけれど、入る人の年齢ってー」

「ああ、なるべく若い人にしようと思ってます。流石におじさんとかは嫌でしょ？」

(それはそうなんだが、若い人だったとしても、そんな早くになくなるって何があったのか…)

「あ、あと、もう一つ聞きたいことが…」

「何ですかー？」

「フーリさんとリーフさんてどうなってるんですか？１つの体に2人の人格があるみたいに見えるんですが…」

「そうですね、私たちのこと話してませんでしたね、あまり、詳しいことは言えないんですが…それでもよろしいですか？」

「はい、大丈夫です」

「では、そうですねー私に生えている羽を見たら分かるかもしれませんよ？」

「え」

フーリさんの羽を見てみた。白色と黒色の羽だった。

「えっと、白色と黒色の羽ですね」

「そうです、私フーリは白い羽、リーフは黒い羽を元々生やしていました、ただ、私たちは天界の人たちとちょっと揉めてしまいまして、彼女と１つにならないと逃げることが出来なかったんです。だから、彼女と１つになったんです。」

「一緒になった？てことは、元々、別々だったんですか？」

「ええ、元々、別個体でした。しかも、姉妹なんです、私たち」

「ええ！姉妹？！」

「はい！私が姉で、リーフが妹なんです！」

「そうだったんですか…だから、フーリとリーフ何ですね、名前がお互いに反対だから」

「そうですね、姉妹だと名前似るそうです。」

「あの、天界で一体何があったんですか？」

「それは…」

すると、突然黒い羽が大きく広がり、フーリさんを包み込んだ。

「フーリさん？！」

「フーリじゃないわ、リーフよ」

黒い羽がフーリさんから離れた。中から声が聞こえた。

「リーフさん！入れ替わったんですか？」

「ええ、私もあなたが転生するのを手助けしないといけないから、とはいえ、あなた、私たちのことをそこまで知ろうとするなんて、変な人ね？」

「え、そんなに変ですか？」

「ええ、変な人よ、私たちのことを知っても意味がないのに、色々聞いてくるし」

「それは…こんなにも話せる人がいることなかったので…嬉しくて、つい」

話せる人がいて、少し興奮していたみたいだ。

「まあ、いいけれど、でも、私たちの過去のことを知ろうとはしないでね？困るから」

「そ、そうなんですか…分かりました。」

「あら、素直ね？まあ、その方が助かるからいいけれど、じゃ、準備できたから、あんたを転生させるわ」

そう言って俺の体が光り始めた。

「ありがとうございました。お話ができてとても嬉しかったです！」

「ええ、有意義な時間だったわ、まあ、向こうでも頑張って」

リーフさんに応援された俺は前を向いて行こうと思った。

「あ、そうそう、あんたに特別な力与えといたから、その力を有効活用してね？あと、そっちの世界はあなたの前の世界で流行ってたゲームの世界？らしいわ、頑張ってね？ヒロインとか主人公とか助けなよ？じゃないと、その世界終わってしまうらしいから、方法はなんでもいいらしいけれど…頑張って」

「え…」

最後の最後に重要なことを早口で言われた。

聞いてないんですけれど…

※あとがき

いつも読んでいただきありがとうございます。

このお話に興味持ってくださいましたか？

石神くん、どんな人の体に入ってしまうんでしょうか？

そして、この世界のヒロインや主人公とは？

そして、彼に与えられた力とは？

次回をお楽しみにー

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