仮想通貨取引所上場の不正投票合戦

「しかし、仮想通貨取引所bit gold imdiaの上場投票の不正合戦は凄かったですね」


 島左近はやはり仮想通貨ハムに投票したらしく、無事、五位通過なので上場決定である。

 上位七通貨がオレンジ色の帯になっていて、上場予定になっている。


「中国の仮想通貨アレフは突如、一万票の票数増加で不正を調べられてBANされちゃったか。投票数ゼロになってますね」


 石田三成もこの不正合戦にはかなり呆れていた。

 上位七通貨全てが二万票前後の得票だったものが、一万五千票近く削除されて、一位は四千票とかになっていた。


「仮想通貨アレフは中国企業が出資してたので、大人の事情で負けられなかったのだろう。IPアドレス同じだと複数メールはアウトという設定なのだろうか?」


 真田幸村は事情通である。


「たぶん、そうでしょうね。パソコン、携帯など端末が違うと一票でカウントしると思います。今回もメール投票ですが、botなどでの投票が出来ない対策して、メールを大量に作って投票するのもBAN対象にしたみたいです。仮想通貨アレフはあまりに酷かったので、運営がのために票数ゼロにされたんでしょうね」


 某IT企業で働いている現役の<複垢調査官>である飛騨亜礼は、いつもの業務手順を説明するように謎解きをする。

 とはいえ、IPアドレスを変更する不正をされると、更なる対策が必要になる。

 それは飛騨亜礼の専門分野であるが、GPSで位置を特定するとか、パソコンや携帯端末自体、ユーザー自身を特定するという裏技もあるのだが、それは企業秘密である。

 米国の衛星とか、監視カメラとか、全世界盗聴システム<エニグマ>を使えば簡単なのだが、もはや犯罪なのでお勧めできない。

 ニーチェの名言『深淵をのぞく時、深淵もまたお前をのぞいているのだ』ではないが、犯罪者を追い詰めている刑事が闇落ちするのは良くある事なので注意したい。 


「しかし、大金が絡むと、人間、正気を失いますね」


 三成は豊臣政権時代の朝鮮出兵を思い出していた。


「いつの世も金次第。とはいえ、金で買えない物も大事だ」


 幸村の生き様こそがそれを物語っていた。


 





(あとがき)


ビットインディア(Bitindia)に仮想通貨XPが上場決定!1円以下の草コインがついにインドへ

http://www.bitcoin77777.com/2018/02/21/170855



 XPはビットインディアに上場決定したんですが、相変わらず、0.06→0.09辺りを行ったり来たりで、つまり、仕手グループというか、回転売買組の売買で動いてるみたいです。


 4.5万人のXPのDISCARDコミュ二ティを利用して売買してる人がいる訳ですが、まあ、ガチホールド億り人狙いの人は長期投資派なんだから仕方ないですね。 

 



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