CIA日本支部、築地マグロ愛好会

「豊洲の移転阻止プロジェクトは順調か?」


 サングラスをかけた黒いスーツの男が言った。

 そこはとある高級寿司屋のお座敷席である。


「過去の土壌汚染の事実を週刊誌にリークして風評被害はばっちりです。これからも次々と畳み掛ける予定です。イザとなったら、文春砲も使います。容赦はしません」


 返答した男もサングラスをかけた黒いスーツ姿である。


「都知事のY子も環境大臣してましたから、豊洲の土壌汚染には詳しいと思いますし、共産党を使っての謎の地下空間暴露作戦も上手くいきました。盛り土なしをミスリードするように、電通、マスコミへの指示も出してます」


 三人目の男も同じ服装だ。


「IHめ、ただの都知事の分際で<CIA日本支部、築地マグロ愛好会>に反旗を翻したのが間違いだったな」


 最初の男の唇が怒りでゆがむ。


「………でも、築地もダイオキシンとか、福島の放射能排水汚染問題もあるから心配ですね」


 ふたり目の男が不安を口にする。


「それは大丈夫じゃないかな。ダイオキシン問題は誤報、大げさだったようですし、土佐のマグロに限定してるし」


 三人目の男がちょっと寂しそうにしているが、背に腹はかえられない。


「よし、今日は築地のマグロ丼とマグロ寿司を存分に食べるぞ!」


 リーダーらしい最初の男が高らかに宣言した。


 という小説をヒトラーが書いていたが、どうも実話らしい。

 石田三成はネオ・ナチスのの情報網の凄さを痛感した。






ダイオキシンは危険なのか?(2)  

http://takedanet.com/archives/1013798957.html


マグロの本場 日本人なら知っておきたいマグロ知識 Japan Tuna Kingdom

http://www.rakuten.ne.jp/gold/uo-chuu/maguro1.html

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る