第2貸 レベルダウン

「そうだ!マトラさんと、後ついでにミルコさんはどこに行ったんだろ?」


 パーティーを組んでいた2人の仲間の事を思い出し、セフィーは一旦、記憶を遡る事を止めて改めて周囲を見回す。

 やはり周囲には白い砂浜と青い海が広がっているだけだ。

 自分と同じようにこの浜辺で倒れているかもとも思ったが、視界が届く範囲には人の姿さえ見当たらない。

 だが海の反対側に顔を向けた所で彼女はあるものを見つけた。

 最初に見回した時は周辺にしか注意を向けていなかった為、気付けなかったものだ。


「なんだろう?塔みたいだけど?」


 浜辺を抜けた更に先に、それはあった。

 遥か空の彼方まで伸びるそれは確かに塔に見える。

 目を凝らしてもその頂上は霞んで見えないことから相当な高さである事が窺える。

 これだけ高い塔ならば知られていそうなものだが、セフィーの知る知識にそんなものは無いし、冒険者支援協会で見た地図にも載っていなかったはずだ。

 だがこのミドガイナスという世界にはまだ見ぬ未開の地が存在している。

 長年の冒険者の活躍により未開地の開拓は進んでいるが、まだ世界の半分程度だ。

 剣皇サリエルードと黒曜姫ユリイースが率いるパーティーが探索しようとしていた地獄の底というダンジョンも未開拓地の1つだ。

 もしかしたらこの場所もそういう未開の地なのかもしれないと途方も無い事を考えてしまう。

 どれくらい気絶していたか分からないが、あまり衰弱していない所からそれ程の時間は経っていないはずだ。どんなに長くても半日といった所だろう。

 普通に考えればそんな短時間で未開地まで運ぶ事など出来る訳が無いし、そんな事をされる理由も無い。

 まるで神の悪戯か悪魔の呪いかと思えるような出来事だ。


「ああ、そういえば悪魔の呪いと言えばもう1つあったんだっけ……」


 溜息を吐きつつ首から提げている金属片を手に取る。

 それに視線を落としつつ再び溜息。

 理不尽な出来事はどうやら継続中のようだ。

 セフィーはその時の事を思い返す。


「確かあれは森に入ってすぐだったはず……」




*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *




 恥ずかしさと2人の変態に耐えながら朝食を済ませたセフィーは、宿屋から逃げる様に出る。

 ほぼ同じくらいの時刻に剣皇と黒曜姫がいるパーティーも出発する所で、人々の注目はそちらに集中していたおかげで、セフィーの事を気にかける者は殆ど居なかった。

 おかげでこれ以上恥ずかしい思いをしないで済んだのは幸運だと言えよう。

 ちなみに執拗に手を舐めてこようとするマトラに嫌気が差したので、セフィーがこれみよがしに彼女の目の前で手を洗って見せたら、面白い程テンションが下がり、涙まで流して落胆していた。

 森に向かう間、ネチネチと嫌みを言われ続けたが、暫くすると忘れたかのように無表情に戻っていた。

 半分以上脳筋な彼女の事だから本当に忘れたのかもしれない。


「さぁ、今日も張り切って経験値稼ぎをしましょうか!」

「でもさっきのも良い人生経験になったんじゃないの?」

「うっさい!折角気持ちを切り替えようとしてるんだから思い返させないでよね!!」


 ミルコの茶々に、その足を踏み付ける事で憂さ晴らしをしながら、セフィーは森の中を進む。

 

「マトラさんは前と木の上を、ミルコさんは背後の警戒をお願い。私は左右を警戒するから」


 セフィーが指示を出す。

 このパーティー構成では必然的に彼女がリーダーを務める事になってしまっていた。

 マトラは脳筋で敵に斬り掛る事しか知らないし、ミルコは本能の赴くままに動くので、明確な指示を出せない。

 セフィーは中途半端な魔法の素質を補う為に、剣や弓の腕前はもちろん戦術論や戦略論といったものも勉強をしていた。

 冒険者になる為にありとあらゆるものを学んだのだ。

 まぁ、結果的には剣も弓も扱える程度、知識も広く浅くというやはりこちらも中途半端になってしまったのだが。

 ただ低レベルで人数も少ない冒険者パーティーにとっては、例え浅学でも何も考えないで行動するよりは断然に効率が良い。

 特に木々が生い茂るこの森では身を隠す場所が多く、いくらマウラットが弱いモンスターといえど、不意打ちを食らえばそれなりに痛い思いをする。

 というか、初日に思いっきり痛い思いをしたのだ。

 マウラットは基本的に群れで襲ってくる。

 1匹1匹の攻撃は微々たるものだが、それが10、20と重なれば結構なダメージになる。

 おかげで戦闘の度に回復魔法を使うはめになり、肉体的には魔法のおかげで元気だったが、魔力枯渇で精神的に疲れ果ててしまったのだった。

 その教訓から、不意打ちだけは受けないように注意を払っているのだ。


「…頭上に3匹発見……」

「背後は気配無しだから、いるとしたらあの脇の草むらだね」

「そうね。まだ向こうにはこっちが気付いたって事は気付かれて無いみたいだから、上のにまず弓で攻撃。出てきたらマトラさんはいつも通り薙ぎ払っちゃって」


 セフィーの言葉に2人が頷く。

 セフィーとミルコが背負っていた弓を構えて、樹上のマウラットに狙いを定める。

 そして同時に放つ。

 放たれた矢の1本が見事にマウラットの額を貫き「キュッ」という可愛らしい声と共に地面に落ちる。

 当然、当たったのはミルコが射った方だ。

 狩人という職業なだけあって、命中精度は高い。ちなみにセフィーの放った矢は木にすら刺さる事無く森の奥へと消えていく。


(わ、私は本職じゃないし、牽制の意味があるわけで、ほら、そう。威嚇射撃よ。うんそうよ)


 心の中で言い訳を考えつつセフィーは弓を担ぎ直して、腰からナイフを抜く。

 それとほぼ同時に左右の茂みから10匹程のマウラットが飛び出し、更に樹上の2匹も飛び掛かってくる。

 とはいえ不意打ちさえさせなければ、この程度の数は問題にはならない。

 上から襲い掛かって来た2匹は避ける事の出来ない空中なのが災いして、いとも簡単にミルコに射ち落されてしまう。

 地上を真っ直ぐ走ってくるマウラットの群れはマトラが薙いだ大剣によってそのほとんどが吹き飛んでいく。

 剣というより、まるで鈍器のようである。

 難を免れて接近した数匹のマウラットがマトラに噛み付くが全身鎧の彼女には文字通り歯が立たない。

 マトラには通じないと分かったマウラットがセフィーとミルコに狙いを定める。

 ミルコは精密な射撃で向かって来たマウラットを一撃で射抜く。

 しかしセフィーの方はそう簡単には終わらなかった。

 飛び掛かって来たマウラットの前歯をナイフで防ぐ。

 しかし体長50cmにも満たないマウラットの突撃にセフィーは押し負けて尻餅をつく。

 好機とばかりマウラットがセフィーの脛に齧り付く。


「いったいなぁ~、もう!!」


 噛み付いたマウラットの胴体にナイフを突き立てる。

 ようやくマウラットは力尽き、セフィーの足からポロリと落ちる。


「うん、楽勝楽勝♪」

「…セフィー以外は……」


 2人の言葉がセフィーの心を抉る。

 魔法を使っていないのに朝から精神力が磨り減っている気がする。


「ううぅ~、なんで私ばっかり~。昨日はもうちょっと戦えてたんだけどなぁ」


 セフィーはブツブツと文句を言いながら怪我をした足に手を当てて魔法を詠唱する。


「我が血肉よ。その活力を呼び覚まし、全ての苦痛を和らげよ。ヒーリング」


 自身にヒーリングを掛けて足の怪我を直していく。

 流れていた血が止まり、みるみる傷が塞がっていく。

 傷口がかさぶたで覆われ、痛みも消えていく。

 ヒーリングはその人の自然治癒力を一時的に促進させて傷や体力を回復する魔法である。

 自然回復なので傷が残る事も少なく、治癒力を促進させるだけなので消費する魔力も少なくて済む。この程度の傷ならば数分で傷は塞がるが、傷が深ければ深い程、治る速度が遅くなるという欠点もあり、冒険者向けというより病院などに勤務する治癒師向けの回復魔法と言えなくも無かった。


「おいおい、セフィーちゃん。こんな奴相手にそんな怪我なんかして。ホント、昨日より弱くなってんじゃね?さっきの戦いも全然、役に立ってなかったし。あ、でもでも、か弱い女性を颯爽と助けるってシチュエーションっていうのも萌えるかも!」


 ミルコの言葉にセフィーはげんなりする。

 口さえ開かなければ、彼はそこそこなイケメンなのでモテている事だろう。

 セフィーは異常に疲れを感じてミルコの軽口にツッコミを入れる気力さえ湧かない。

 本当に朝からの出来事で気力と共に魔力まで磨り減っているように感じられる。

 身体まで重く感じる。


「…セフィー。顔色悪い……最初の時の魔力枯渇の時みたい……」

「え?あはははっ、ゴメンゴメン。大丈夫だって。まだヒーリング1回しか使ってないんだし、流石に魔力が無くなるには早すぎるって」


 今日はまだ魔法を使ったのはこれが初めてだ。

 最初の日には10回程使用して魔力が空っぽになり、歩くのさえやっとの状態になってしまったが、今日はまだ全然余裕のはずである。

 セフィーは無理矢理笑顔を浮かべ、重い身体に鞭を入れて立ち上がる。が、膝に力が入らず、ミルコの方へしな垂れ崩れてしまう。


「うひょ~!セフィーちゃんから僕に抱きついてくるなんて!とうとう僕の魅力に……ってセフィーちゃん、ホント大丈夫?」


 いきなり抱き付いてきたセフィーにミルコは興奮するが、息も荒く青白くなったセフィーの顔を見て、流石にふざけている場合ではないと気が付く。


「…少し休もう……」

「そうだね。僕は焚き木を集めてくるから周囲の警戒とセフィーちゃんの事を頼むよ」

「…わかった」

「……ふ、2人ともゴメンね」


 ミルコはセフィーを木の幹に背中を預ける様に座らせると、素早い動きで森の中に消えていく。

 その間、マトラは黙ったまま周囲の警戒を続ける。

 そして程無くして焚き木を抱えて戻って来たミルコが火を熾す。

 モンスターといえど野生動物であるマウラットは火を嫌い、近寄ってこない。

 この森では松明や焚火など、火さえ熾していればモンスターに襲われる心配は無いのだ。


「う~ん、風邪でも引いたかなぁ~」

「…けど、熱は無い……」


 温めて貰ったミルクを飲みながらセフィーが呟くとマトラがその額を触って熱を測る。

 だがその手は手甲に包まれている為、ごつごつして額が痛い。


「いや、手甲してたら熱があるかなんて分からないでしょ!?」


 気を遣っているように見えるが、やはり脳筋。

 手甲越しでは触っても熱があるかなど分かりようが無いが、そうツッコムだけの元気は戻って来ていた。

 自身で額を触っても熱っぽくは無いから、風邪では無いだろう。

 症状は魔力枯渇に似ている。しかし原因は分からない。

 今朝からの事を考えると、思い付くのは気疲れくらいだ。

 もしかすると知られていないだけで精神的な苦痛は魔力まで減るのかもしれない。

 そんな事はあり得ないだろうと思いつつも、セフィーは胸元から首から提げている金属片を取り出す。

 掌に収まる程度の大きさの金属片にはセフィーの名前が刻まれ、彼女の顔が魔法により転写されている。

 それは冒険者になった際に発行された冒険者資格免許証、通称冒険者カードだった。

 このカードには特殊な魔法技術が使われており、名と顔を刻まれた本人の生命力や魔力に感応してその人のレベルや経験値といった普通では目には現れないものが数値化されるという優れものだ。

 これがあれば自分が今、何レベルかとか、魔力残量がどれくらいあるかなどを数値として確認したりする事が出来るのだ。

 病院などでもこのカードに使われている一部の魔法技術が使われており、そちらは患者の体力や気力、状態異常など、プライバシーに抵触しない程度の内容を確認出来るようになっている。


「あっ、そういえば冒険者カードを見れば風邪かどうかも分かるし、体調不良の原因も分かるじゃん」


 言われてみればそうである。

 セフィーも頭が回らなかったのでミルコが言うまで気が付かなかったが、もし風邪ならば冒険者カードに《状態異常:風邪》と表示されているはずである。

 早速、セフィーは自身の冒険者カードを確認する。

 幸いというかやはりというか状態異常の表示は無い。ただそれとは別に驚くべき事実が発覚してセフィーはまるで魚人が空気を吸うように口をパクパクさせるだけで声を出せない。

 ミルコとマトラは、また体調が悪くなったのかとセフィーの顔色を窺う。


「え、そ、れ、レ、レベル…が……」


 セフィーはようやくそれだけ声を出し、冒険者カードを2人に見せる様に顔の前にかざす。

 カードにはセフィーの名前と顔が描かれてあり、その下には《職業:魔導戦士見習い》と書かれている。

 見習いだとしても魔導戦士という響きだけは格好良い。

 だが、これは単純に魔法の素質があるのに大して扱えず、冒険者になるには戦士として鍛えるしかなかった結果だ。

 戦士としてもにわか仕込みである為、同レベルの本職戦士に比べればかなり見劣りする。

 中途半端な魔法の素質とにわか仕込みの剣の腕。

 この2つを足す事でようやく冒険者として、見習いではあるが認められたのだ。

 つまり格好良さそうな名称の割に、その内実は魔導師としても戦士としても未熟で中途半端だという事だ。

 セフィー本人としては、乙女心を刺激する名称と人とは若干違う職業という事もあり気に入っていたりするので、問題は無い。

 問題があるのはその下に書かれてあるレベルと体力と魔力を表す数値だった。


「おいおい、セフィーちゃん!これってありえないだろう!!」

「……信じられない……ある意味レア物……」


 それを見たミルコは思わず大声を上げて冒険者カードを食い入るように見つめる。

 黒曜姫の事以外では感情を殆ど顔に出さないマトラでさえも目を丸くしている。

 それもそのはずセフィーの冒険者カードに書かれていた内容は、


《レベル1、体力17/20、魔力1/3》


 力や早さといったステータスもオール1。

 はっきり言えば10歳児でももっとステータスは高い可能性がある。

 それも当然の話で、経験値というものはモンスターを倒すだけが手に入れる方法ではない。

 確かにモンスターを倒す方が経験値を得るには効率が良いというのは判明している。

 モンスターを倒した際に出る魔力を吸収しているらしく、それが経験値に変換されているというのだ。

 だが経験値とは元々はその人が人生の中で何をやって、何を学んで、何を感じたかを数値化したものである。

 人生経験が豊富とか、良い経験をしたなどという言葉があるが、正しく生きている中で経験した物事が経験値として数値化されるのだ。

 幼い子供が喋り方を覚えたり、道具の使い方を覚えたり、計算の仕方を覚えたりするのも経験であり、経験値として累積させる。

 一般的に多感で何でも吸収出来る子供時代は経験値を多く得られるとされ、普通に生活しているだけでも10歳を迎える頃にはレベル2にはなっているし、人族の成人となる15歳では最低でもレベル3くらいにはなっている。

 例え冒険者じゃなくても長生きの人は天寿を全うする頃には10レベル程度にはなっていたりするのだ。

 いくら素質が中途半端で同年代より成長が遅いセフィーでも、冒険者になる為に様々の事を経験し学んだので、試験に合格して冒険者になった時にはレベル3になっていた。

 それに昨日寝る前に確認した時にはちゃんとレベルは3と表示されていた。

 それが寝て起きたらレベルが下がっているなど、神の悪戯か悪魔の呪いとしか思えない。

 レベルが下がったという事はこれまで経験した物事が全て無駄になったという事と同義だ。

 つまりセフィーの16年近くの人生が無駄になったということを意味している。


「そ、そんなぁ~……なんでこんな……」


 セフィーはがっくりと項垂れるしか無かった。

 セフィーがマウラット相手に苦戦したのも、ヒーリングを使用して魔力枯渇状態になったのも、その原因が全てレベルが下がった事だという事は分かった。

 だが原因が判明した所で、レベルが戻ってくる訳ではないし、ショックから回復出来る訳でもない。

 それどころか何故レベルが下がったのかという新しい未知の問題まで出てきてしまったのだ。

 セフィーはもう放心するしかなかった。


「いやいや、ほら、もしかしてカードが壊れたとかかもしれないし。というかレベルが下がるなんて見た事も聞いた事も無いわけだから、壊れたって考えるのが普通だよ、うん」


 ミルコが堪らずフォローするが、実際にステータスは弱くなり、魔力も減っている。

 セフィーはマウラットと戦って実際に感じたのだから、ミルコの言葉は気休めにしか聞こえない。


「…一先ず、町へ一旦戻ろう……」


 マトラが提案する。

 さすがにこのままマウラット狩りを続ける事は難しいだろう。

 セフィーを護りながら戦う事は可能かもしれないが、数が多ければ先程のように脇を抜けられて襲い掛かられるだろうし、もし怪我をした場合はセフィーのヒーリングが無ければ、すぐには回復も出来ない。

 しかしセフィーに魔法を使わせてしまえば、魔力枯渇により魔力の自然回復に長時間の休息が必要となる。

 それに半ば放心状態のセフィーではレベルが下がっていなくても足手まといの何物でもない。

 いくらモンスターと戦う事が経験値を得る一番効率の良い方法とはいえ、これでは流石に効率が悪過ぎる。

 もし冒険者カードの故障によって今の状況に陥っているならば、それを直してから出直した方が効率は良いだろうし、町には冒険者も多いので他の仲間を加える事も可能になるだろう。

 マトラがそこまで考えて町に戻る事を提案したかは分からない。というより思い付きで言ったという方が大きいかもしれないが、セフィーもミルコもそれが今出来る最善の方法だと理解し、帰り支度を始める。

 ミルコが薪の1つを松明代わりに残して、焚火の火を消す。

 炎さえあればマウラットが近付いてくる事は無い。

 これで襲われる心配をせずに安全に町まで戻れるだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る