詩集 おもいで
なみかわ
はじめに……3年間
私達が生きていた この 3年間は
とても長かった
はじめて見たものは 3年たって なじんだものになり
さいごに見たものは 3年たって その姿もうすれ
たまに 涙して 3年前を思い出す
しかし その涙も 3年間にあった事の為に流すようになる
長い長い時の中で
私達は何を想っていたか
それは昨日の事の様に
すぐ手にとることができた
けれども それも
今日で終わりかもしれない
私達が生きていた この 3年間は
とても短かった
この3年は 人生においては
ただの ひとふみの足跡にしかならず 年が過ぎると思い出せなくなり
たまに 笑って あの時の事として思い出す
しかし このたったひとつの足跡は 次代へと向かう一歩なのだ
長い長い時の中で
私達は何を積み重ねてきたか
それはもう細かすぎて
手でつかむことはできない
けれども それも
今日で終わりかもしれない
私達が生きていた この 3年間は
とても長く とても短く
それは重みのあるひとつの足跡になった
足跡は私達の本当の夢へと続いてゆく
そして私達は
自らの手で
自ら大地をふんで
自らの夢を つかむのだ
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