【幕間】孤独な少女

日常でも非日常でもない暗闇の中 Y


 時が止まってしまった。


「大丈夫だよ。このセカイ自体は半永久的にずっとこのまま。壊れるわけがないの」


 どこかで声がする。


 だけど、時が止まったセカイで、わたしは闇の中から引きずり出されそうになる。


 眩しすぎる光。それは今のわたしには毒にしかならない。


 もう光を直視することはできないのだろう。かといって、今さら光の中で生きることも不可能だ。


 もう一度闇の中へ。


「どうして闇に戻りたいの?」


 誰かにそう問われる


 それはわかりきったことだ。闇の中こそが、わたしの安寧の地なのだから。


「そこに意味はあるの?」


 繰り返される質問。

 だが、それもわかりきったことだ。


「意味なんかない」

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