第三百三十六話『いつもどおり』
「さて、タカヒロにいいものを見せてもらったし私達も行くよ!」
そう言ってサラは『キングウォーゴーレム』の方を見てビシッとポーズを決めた。
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「とは言うもののどうしよっか?」
サラはそう言って笑った。
さっきのポーズは一体なんだったのか、と突っ込むかなやんだが話を進める。
「いつものサラだったら真似してやってみようっていうところだとおもうけど」
僕はそう言って笑った。
ここまでは、相手チームの新しい攻撃をみたら自分たちもためしてみてスキルアップをはかっていた。
「そうですね!」
美少女魔法使いの奈緒子も胸の前に両手を持ってきて軽く振りながら笑った。
「いつもどおり、そうしたいところなんだけど・・・」
サラは二人の発言にうなずきながらつぶやいた。
さすがのサラもいろいろ学んできたようだ。
「流石に自分たちの戦い方をしないと、追いつけない相手ということだね」
僕はサラの真意を測ってそう聞き返した。
「そそ、私達の実力を見せないとおいてかれちゃう!ほんとはジュンに突きでズバズバっと2体倒してほしいところだけどね!」
と、ニコッと笑いながらサラは言った。
「サラじゃないからいきなりは無理そうだね、今度練習しておくよ」
僕はそう言って笑った。
サラならできそうなので怖い・・・。
「よろしい。それは今後の楽しみにとっておくとして、今回の敵はどうしよっか?」
サラが僕たち二人に問いかける。
「そうですね!いつもどおりダメージ硬直を使った作戦はどうでしょう」
奈緒子は二人に提案する。
「それがいいね!」
僕はうなずく。
「よし、それで決まり!ほんとは一体ずつしっかり倒そっか」
サラはそう言って笑う。
「あ、でも私は一個試したいことある!」
サラがさっきのタカヒロたちの戦いを思い出しながら言った。
「あれかな・・・?」
僕はその発言を聞いてあたりをつけた。
「あれですかね?!」
奈緒子もなんとなくわかったようだった。
「そう!あれ!」
サラは満面の笑みでそういった。
「その自信満々の笑みをみてちょっと心配になって来たけど・・・」
と僕は笑う。
「大丈夫大丈夫!もう付き合い長いんだし!私の心は丸見えよ!」
サラは笑う。
「そういうときは、ツーカーとか以心伝心とかでは?」
僕はそう言ってサラに突っ込む。
「また、いつまで漫才してるのかしら??」
敵チームの美少女格闘家ララが僕らのことを睨んで言う。
「ほら、怒られたら!」
僕がサラに向かっていう。
「オーケーオーケー!」
サラは大げさな身振り手振りで僕たちに言う。
「じゃ、行くよ!奈緒子ちゃん!」
「はい!」
サラと奈緒子が合図する!
『雷迅 - ライトニング』
『スピードエリア』
「よしバッチリ!いっくぞー!」
サラはそう言って走り出した。
そうこの作戦は、ララの高速攻撃を上回る高速攻撃をすることだったのだ。
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