第二百七十八話『ジュンのスーパープレイ』
ドカアァァァァァンと鳴り
『ハイスピードリザードマン』が消滅した。
「すごい!速攻も大分慣れてきたね!」
と僕が二人に言う。
「ありがとうございます!お二人のお陰です!」
と奈緒子が言う。
彼女はお世辞ではなくたぶんほんとにそう思っている。
「よし、残り2体もがんばろう!」
と、僕は微笑みながら言った。
今、サラと奈緒子が二人で一体倒したので残り2体。サクラたちはすでに残り1体。しっかり倒して、追いつかないといけない。
「うわっ!2体向かってきた!」
と僕が言う。
そう、敵ものんびり僕らが仲間を倒すのを見ていてくれるわけではないのだ。
そして、彼らは『ハイスピードリザードマン』そうハイスピード!つまり速攻使いなのだ。
2体の素早いモンスターが奈緒子に向かって進んできている。
「でも!」
と、サラが言う。
そう、何かに気がついたようだ。
「私達みたいに同時に攻撃してくるわけじゃないよ!一体ずつだよ!」
とサラが言う。
無敵時間が終わるのを待って攻撃してくるのは、僕達人間だけだ、モンスターはそんな高度な連続攻撃をしてくるわけではない。
そう、そして。
一体の『ハイスピードリザードマン』なら僕でも迎え打てるはずだ。
「迎え撃つ!」
と僕は言いながらしっかりと『ハイスピードリザードマン』を見る。
この敵は、盾を構えつつ向かってきている。
つまり盾で攻撃を防げると思っている。
そして盾を過信している。
というよりは、こちらの武器を甘く見ている!!
盾で防げば防げると!
そう思っている。こちらの武器を知らずに!!
「いくぞ!」
と僕はその向かってくる、『ハイスピードリザードマン』に全力で振りかぶり剣を当てる。
SSSランクの武器『神の剣 - デュランダル』を!!
ズバアァァァァァァァァ
と盾ごと真っ二つになる『ハイスピードリザードマン』
「おおおぉぉぉぉぉぉ」
と僕が叫ぶ。
「すっごーい!やっぱりすごいねジュンも!」
とサラが笑う。
「ジュンさんもサラちゃんも最初っからずっと凄いです!」
と胸に手を当てて言う奈緒子。
「おおお、すごい!こんなの初めて見た!」
と、格闘家のアキラが言う。
「ふ!ふん!あんなの私だって出来るわよ!」
と言う剣士のサクラ。
「あれは武器の力もつよそうね!もっといい武器が手に入ったら、サクラも出来るかも!」
とレイラが言う。
「しかし、やっぱり凄いな『神の剣 - デュランダル』は・・・」
と僕は呟く。
「まさか、盾ごと真っ二つとは・・・」
と僕が呟く。
「当て方によってはこういうことも起きるのか・・・もっと使いこなすと凄そうだ!」
と僕は言った。
そう、いきなり手に入れたので最初はぜんぜんこの剣の真価を出し切れていなかったが、なんだかんだで四天王を倒したりと進んできていて、僕も少しずつ成長してるみたいだった。
「よおっし!ジュンのスーパープレイのおかげで、あと一体ね!追いついたよ!さくらちゃん達!」
とサラは笑って言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます