駄目沢賢治

雨でも動かず

風でも動かず


雪にも夏の暑さにも動かず

不健康な生活を送り


無感情で

熱くなることもなく


三日に一食の駄菓子を食べ

あらゆることに無関心で

知らぬフリをし分かろうとせずそして忘れ


マンションの小さな一角の暗い部屋にて

東に病気の子供あっても家でひっそりと暮らし

西に疲れた母あっても外へ出ずに寝る

南に死にそうな人あっても自己責任だと関わろうとはせず

北に喧嘩や訴訟があっても接触することはせず


日照りの時も家に引きこもり

寒さの夏は一日寝る


みんなにろくでなしと呼ばれ

怒られもせず

気にもされず

そういうものに私はなりたい

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