誰そ彼の空にへの応援コメント
こんばんは。
小鳥に生まれ変わった元少年工の兄に僅かに残る少女の記憶。
でも「誰そ彼」-。彼には前世の記憶の一部がない。
そして、気持ちを伝える言葉を失い、差し伸べる腕もない。
空襲の犠牲になったのは、戦争のために武器を作る手伝いをしていた報いー。
懺悔の記憶だけが残るのも残酷です。
そんな運命に置かれても、互いを思う兄と妹の姿が健気でした。
どうか、彼の魂は次こそは幸せな形で生まれ変わってほしい。黄昏の空を見上げて朝読んだ本作を思い出し、帰途につきました。
遅れましたが、「政治的未関心Ⅰ」の「フォロー」と「応援」、どうもありがとうございました。
舞台の黄昏ー。そして、「誰そ彼」-。
誰そ彼の空にへの応援コメント
迫り来る黒く巨大な翼。
何らかの怪物でしょうか。
不穏な始まりです。
からの謎の少女との出会い。
言葉がわからないとは……コミュニケーションに苦労しそうですが、こういう関係性は大好きです。
そっと頬に触れる描写が素敵ですね。
記憶の奥底で知っている気がする。運命を感じる一文です。
言葉は通じないけど微笑みが安心をくれた……心で繋がっている感じがして心温まりました。
膝から先がない足。
主人公は片足を失ってしまったのですね……。
本当に危ない所を少女に助けられたのでしょうか。
女性に虐げられる少女の姿が見ていて辛かったです。
少女がどんな立場にあるのか、何となくではありますがわかった気がしました。
それでも主人公を支える少女の姿が実に健気です。
本当に優しい女の子なのですね。
『君の名前を知ることができるのに』という一文が胸を刺しました。そうですよね、言葉がわからないから名前を知ることもできないんですよね。
痣が涙の跡なのかもしれない、という表現に心が痛みました。
痛みを耐えても耐えても、体には傷跡が残ってしまうんですね……。
無力感を噛み締める主人公の姿が何とも切ないです。
小さな写真の中の少年とは一体……?
空を飛びたい、力が欲しい。
彼の願いに呼応するかのように彼が羽ばたく力に目覚めました。
そんな彼に襲い掛かる大きなカラス。冒頭の怪物はこのカラスを指していたのですね。
死にかける主人公。
呼び起こされる記憶。
写真の少年はやはり主人公だったのですね。
少年工だったとは……。
『僕が作った弾薬が遠い異国で誰かを殺す』という表現が印象的でした。胸を打つと言いますか何と言いますか。
そして明らかになる主人公と少女の関係。
兄妹だったとは。主人公が違う姿に生まれ変わっていたとは。言葉が通じない、主人公が虐げられる少女に何もできなかった理由もそこで全て明らかになりましたね。
切なく悲しく、『愛』を感じる読後感を与えてくれる作品でした。
このような素敵な作品に出会わせてくださってありがとうございます!
誰そ彼の空にへの応援コメント
心にグッと込み上げるものがありました。とても深い話でした。
情景も素晴らしくて、読み終えてしばらく呆けてしまいました。私の小説もいつも読んでくださって有難うございます。