千四百五十三話 髑髏武人のダモアヌンブリンガーの装備

「俺が闇と光の運び手ダモアヌンブリンガーか……」

 

 魔皇メイジナ様と姫魔鬼メファーラ様の二人の魔神は目を合わせる。

 六眼と二眼で眼球の数は姫魔鬼メファーラ様のほうが少ないが魔界セブドラの神絵巻に載っている姫魔鬼メファーラ様のほうが、やはり、あらゆる面で実力が上か。

 

 姫魔鬼メファーラ様が微かに腕を動かすと魔界セブドラの大気が揺れたように腕の残像が発生し、炎のような魔力が腕の後追いをしている。魔界セブドラに干渉している自然な神意力が立ち居振る舞いから染みて出ていた。その姫魔鬼メファーラ様は魔皇メイジナ様に向けて数度頷いた。


 魔皇メイジナ様は会釈する。


「メイジナよ、承知した、喜んで妾も協力しよう」

「メファーラ、ふふ。ありがとう」

「イーフォスとララァは、妾の下に戻れ」

「ンン、にゃぉ~」

「にゃ、にゃ、にゃァ~ん」


 砂漠色の毛を持つ猫イーフォスとシャム猫ララァは、闇遊の姫魔鬼メファーラ様の胸と腹の中に戻る。

 白塗りの夜叉の面を被る存在が脇腹から出ていくが直ぐに脇腹に戻った。

 

 闇遊の姫魔鬼メファーラ様と魔皇メイジナ様は内緒の念話をしていたようだ。


 神々だから可能な神意力を活かした念話だろうか。


 両者は頷くと歩み寄り事前に申し合わせたように片腕を上げた。

 両者の片腕の掌から灰銀色が強い魔力が放たれる。


 姫魔鬼メファーラ様と魔皇メイジナ様の間の宙空で、両者の強い魔力が衝突し衝撃波が発生した。


 直ぐに<魔布伸縮>をエトアの前に展開させる。


 闇雷精霊グィヴァと被ってしまい、グィヴァの顔を<魔布伸縮>が覆ってしまった「あぅ~」と少し面白いグィヴァの声が聞けた。


 魔皇メイジナ様と姫魔鬼メファーラ様の魔力の衝突は攻撃の類いではない両者とも神格の高い魔神だからな――。

 皆、風を避けるように片手で顔を防ぐ。


 ヘルメは自然とエトアを守るように《水幕ウォータースクリーン》を展開させて少し後退していく。熱があるからだろう。


 闇雷精霊グィヴァは両手を左右に伸ばしてエトアを守りながらも俺の<魔布伸縮>を引っ張っては、俺を寄せる、グィヴァに抱きしめられた。


 乳房の感触にグィヴァの温もりを得られて嬉しかったが、闇雷精霊グィヴァの背中を撫でてから<魔布伸縮>を切断しグィヴァから離れた。

 

 闇雷精霊グィヴァはつまらなそうな表情を浮かべたが直ぐに魔皇メイジナ様と姫魔鬼メファーラを見ては神妙な表情を浮かべていく。

 

 魔皇メイジナの片手から発せられている魔力の色合いには、時空属性もあるように見えたが、他にも闇属性と炎属性と雷属性もあった。

 メイジナ様は六浄武器を扱えたから光属性も扱える。魔界の神様と言えどすべての属性は使えるか。

 闇遊の姫魔鬼メファーラ様の魔力も同じように様々な属性の魔力が混じっている。

 灰銀色の魔力と光属性の魔力と<血魔力>が強いかな。


「ここからが本番だ、闇と光の運び手ダモアヌンブリンガーよ、覚悟はいいな?」

「え?」

「光魔ルシヴァルの益荒男シュウヤは無数の皇民を救ったのだ、それは多大なる恩……六浄武器に<六浄ノ朱華>だけでは褒美が少ないと知れ、我の気持ちが晴れるまで恩を受け取ってもらうからな」

「はい、ありがたいですが、覚悟とは……」


 二人の魔神様は半笑い、否、半ば本気だ。魔神の神意か。


『「ハッ、天意と知れ、黒魔女教団の救世主伝説は本当だということだ、妾は魔界セブドラの、闇遊の姫魔鬼メファーラ様ぞ?」』


 と神意力を含んだ発言で精神にプレッシャーを感じた――。

 闇遊の姫魔鬼メファーラ様はヘテロクロミアの赤目と錦目の魔力を強めた。その直後、錦目の色合いを薄める。


 額の十字架が収縮しながら錦目の中に吸い込まれて消えた。

 魔界セブドラの神絵巻に載っていた絵柄のままか。

 後から装備やスキルを獲得した訳ではなかったのか。


 途端に、闇遊の姫魔鬼メファーラ様が体から発していた光属性の魔力が弱まった。

 代わりに膨大な闇属性の魔力と<血魔力>が体から溢れ出ると外に出た闇の魔力と<血魔力>が無数の骰子に変化を遂げた。

 

 闇遊の姫魔鬼メファーラ様はスキルを発動したようだ。

 骰子は様々な数字と漢字を見せてくる。

 それら骰子は<血魔力>とも混じると血濡れた骰子となって闇遊の姫魔鬼メファーラ様の周囲を旋回していく。<恐眼・極骰子>の恐王ノクターと同じ系統だろうか。

 骰子の表面にはサイコロの数字と〝闇遊〟、〝姫魔鬼武装〟、〝殺辣紛争〟、〝武闘血ノ倍加〟、〝魔像ザザィ召喚〟、〝闇珠魔印結界〟、〝魔刹霊而〟などが彫られている。


 サイコロの出目により効果が異なる?

 恐王ノクターの未来を見るスキルとは異なるようだ。

 

 そして、〝闇遊〟には闇遊の姫魔鬼メファーラ様の名の意味がありそうだ。

 

 闇属性が増えた姫魔鬼メファーラ様の魔力と魔皇メイジナ様の魔力が融合したように魔力と魔力が絡み合いながら環の波形となり、虹色の閃光と七色の炎の魔力を噴出させながら揺らめく。


 と、波の縁からプロミネンスのような美しい炎が発生した。

 炎が宙に放たれるたび周囲に磁気嵐のようなエネルギー波が発生し、エネルギー波は俺たちの体を抜けていく。


 魔皇メイジナ様と闇遊の姫魔鬼メファーラの魔力が融合し、環の波形の中心が輝いて炎が強まった。更に、〝姫魔鬼武装〟と記されている骰子が、その環の中に突入すると乱雑に回転しながら魔力の渦を作るように溶け込んだ。


 環の波形は横に回転し渦を作るように螺旋状に前進しながら回転を始めた。赫く渦となった。

 渦の中には薄い姫魔鬼メファーラ様を意味する髑髏模様が目立つがミニチュアの銀河にも見える。


 〝武闘血ノ倍加〟の骰子も突入すると骰子が崩壊し、直ぐに<血魔力>が増殖しながら螺旋状に回転していく。


 姫魔鬼メファーラ様は新たな武闘血を内包した〝姫魔鬼武装〟を作ろうとしている?


 それとも姫魔鬼メファーラ様と魔皇メイジナ様は、赫く渦で魔法か装備を錬成し、新たな理でも作っている?


 二人の魔神が何をやろうとしているのか、<翻訳即是>が機能するとは思えないが――。


 ――<闇透纏視>を再度発動。

 ――<無方南華>と<無方剛柔>と意識し発動。

 続けて<魔闘術の仙極>を発動。

 <滔天仙正理大綱>と<滔天内丹術>を発動。


 ※滔天仙流系統:恒久独自神仙技回復上位スキル※

 ※戦神イシュルルの加護と<水神の呼び声>と<魔手太陰肺経>の一部が必須※

 ※玄智の森で取り込んだ様々な功能を活かすスキル※

 ※体内分泌などが活性化※

 ※<闘気玄装>、<魔闘術の仙極>、<血魔力>の魔力が呼応し効果が重なる※

 ※回復玄智丹、万仙丹丸薬などの分泌液と神経伝達物質が倍増し、それらが全身を巡ることにより飛躍的に身体能力が向上し、<魔闘術>と<闘気霊装>系統も強化され、魔力回復能力も高まる※

 ※<経脈自在>で効果倍増※


 ――<性命双修>を発動。


 ※性命双修※

 ※戦神流命源活動技術系統:神仙技亜種※

 ※大豊御酒、神韻縹渺希少戦闘職業、因果律超踏破希少戦闘職業、高水準の三叉魔神経網系統、魔装天狗流技術系統、義遊暗行流技術系統、九頭武龍神流<魔力纏>系統、霊纏技術系統、<魔手太陰肺経>の一部、<魔闘術>系技術、<水月血闘法>、<経脈自在>、戦神イシュルルの加護、<滔天仙正理大綱>が必須※

 ※使い手の内分泌、循環、神経、五臓六腑が活性化※

 ※己の魄と魂の氣が融合※

 ※魔力と精神力と精力が倍増することで、高密度の魔力操作と酒類の功能と心身の潜在能力の開発を促す修練力が上昇する※

 ※あらゆる異性が興味を持つフェロモンを放つようになる※

 ※戦神イシュルルの秘技の一つ※


 と<霊魔・開目>を発動。


 ※霊魔闇神流<霊魔>系統:闇神闘技<闇迅霊装>に分類※

 ※<魔力纏>技術系統:極位※

 ※霊纏技術系統:上位<闘気霊装>※

 ※<霊魔闘刹>と<霊迅雷飛>を纏った闇神アーディンから魔槍雷飛流のあらゆる攻撃を<経脈自在>を持つ使い手が喰らい続けた結果、神々の纏さえ視ることが可能となる魔点穴が開通し、一瞬で昇華、才能が開花したことにより<霊魔・開目>を獲得※

 ※霊魔系高位戦闘職業と<魔人武術の心得>と狂怒ノ霊魔炎と<魔闘術>系系統など、色々な効果を高める※

 ※闇雷の槍使いの戦闘職業には必須※


 <闘気玄装>を発動――。

 <魔仙神功>を連続的に発動させて、光魔ルシヴァルのあらゆる感覚の濃度が高めて二人の魔神の観察を強めた。


 最上級の神様の解析なんて普通はできないと思うが――。

 虹彩と網膜が何かの熱で溶けて痛みを覚えたが――。

 それはささいなもの<滔天内丹術>と<性命双修>の回復効果は凄まじい、痛みは最初だけ――己の思考を滞在させながら時間と空間の超えるように、神々の諸力と、その境と秘められた源泉の事象を垣間見る。


 片膝で床を突いているアドゥムブラリたちは、


「「「おぉ」」」

「魔神同士で赫く渦をメファーラ様は姫魔鬼武装の骰子を混ぜたが……」

「ひょっとして救世主伝説の?」

「はい、もしかしたら、わたしと同じ姫魔鬼武装をシュウヤ様に与えようとしてくれているのかも知れません」

「「おぉ」」

「おぉ、それはルグナド様とレブラ様のような宵闇の指輪が生成されるような奇跡と同じことでは?」

「ん、凄い……暁の帝国のことは知らないことが多いから驚いた」

「はい、そして、これは神々の魔法錬成と言える?」

「「あぁ」」

「神々がこのようなことを起こす場面を直に見ようとは……感動だ」


 六眼キスマリが感動して泣いている。

 皆も驚きの声を発しながら魔皇メイジナ様と姫魔鬼メファーラ様の間に発生している事象に釘付けにされていた。


 二人の魔神が造り上げた赫く渦は炎なこともあり、かなりの熱量を持つ。肌がひりつくほどの熱はここからでもハッキリと感じられた。

 赫く渦の周囲に髑髏の蝋燭が無数に並ぶ。


 と、足下に、いつの間にか、巨大な魔法陣が生成されていた。

 様々な高度な魔法文字が足下に刻まれているが魔法陣の魔線は、ギュラゼルバン城の範疇を超えている規模で、一部しか分からない。

 アドゥムブラリたちも足下を見て驚いている。

 皆の足下にも闇遊の姫魔鬼メファーラ様の<血魔力>が移動し掛かっては吸収している。ヴィーネとエヴァとビュシエは興奮しているが、キサラは失神してヴィーネに支えられるたびに起きては、闇遊の姫魔鬼メファーラ様の濃厚な血と魔法陣を受けて、体が震えまくって自然と体から<血魔力>を発していた。

 相棒は「ンン」と鳴きながら魔法陣の輝いていく魔線を追う。

 モグラ叩きでもするように床と魔法陣を前足で連続的に叩いて光と浮き上がる<血魔力>と髑髏の魔力目掛けて「ンンン――」と猫パンチを宙空にかましては跳躍を繰り出してのカンフーキャットと化していた。可愛い、蝶々を追う黒猫にしか見えない。そして、闇遊の姫魔鬼メファーラ様の<血魔力>を時折吸っていた相棒の毛並みに艶が増えていく。

 

 すると、


「「『『光魔ルシヴァルの闇と光の運び手ダモアヌンブリンガーよ、お前の魔力と魔槍杖バルドークを、妾たちに捧げよ――』』」」


 二人の魔神から神意力と言葉に衝撃波が発生する。


 黒猫ロロを含めた皆が後退した。

 魔槍杖バルドークもか……。

 

「分かりました、魔槍杖バルドークと魔力を送ります――」


 俺も<血魔力>と素の魔力を赫く渦に魔力を送る――。

 そして、魔槍杖バルドークを放る。


 と魔皇メイジナ様と闇遊の姫魔鬼メファーラ様の魔力と融合されるように赫く渦の勢いが加速しながら魔槍杖バルドークに触れる。

 と、その闇遊の姫魔鬼メファーラ様と魔皇メイジナ様の赫く魔力を吸っていく――。

 ――ドッとした重低音が響くと紅色と髑髏の閃光が発生する。


 閃光と共に闇遊の姫魔鬼メファーラ様と魔皇メイジナ様の片腕が破裂。

  

「「――げぁ」」


 痛そうな声だ。

 直ぐに闇遊の姫魔鬼メファーラ様と魔皇メイジナ様の片腕は再生した。

 二人の片腕だった魔力粒子は三人の赫く渦の魔力に加わる。


 と魔力を送っている右腕が弾けた。

 アイテムボックスの戦闘型デバイスの腕輪が浮かぶ。

 と、「――げぇ」と叫ぶが、幻肢でも見ているように、自然と、戦闘型デバイスを嵌めた腕となる、一瞬で再生された。

 

 痛いのは一瞬だったが、腕を失う感覚はめちゃ怖い。

 闇遊の姫魔鬼メファーラ様と魔皇メイジナ様は、


「なんてことはない」

「はい」


 と、言っている間に、俺の片腕だった血肉と魔力をも吸い取った魔槍杖バルドークが激しく振動している、喜んでいるようだ。

 まるで吸血鬼ヴァンパイアだな。

 と、穂先の形を嵐雲と紅斧刃に何回も変化させていく。

 紅斧刃となったところで止まるが、その表面に髑髏模様と八部衆の一つで仏教の守護神の阿修羅像と似た模様が刻まれた。

 紅斧刃の形が少し変化したか?

 刃が鋭くなって、棟が分厚くなって髑髏模様から波動のようなモノが出ている。これは斬り技に棟の打撃の大幅な強化か。

 

 その魔槍杖バルドークが唸り声を発して帰還――柄を掴む。

 <握吸>を使用して握りを強めた。

 と、螻蛄首に闇遊の姫魔鬼メファーラ様の魔印がくっきりと浮かぶ。


 凄いな、これは、柄越しに魔槍杖バルドークの進化を感じ取れた。


 魔皇メイジナ様の玉佩と同じ印が刻まれている胴金が出現――。

 おおぉ……六浄武器を嵌められるようだ。

 更に柄に『呵々姫魔鬼』とか表示されているし、洒落ている魔槍杖バルドークに笑ってしまうが、かなり渋いぞ、これはいい!


「ご主人様、魔槍杖バルドークが進化を!」

「あぁ」

「「「おぉ~」」」


「「「「ギュァァァァ」」」」

「「「ギュガゴァァァァ」」」


 大広間にいた周囲のドラゴンが一気に騒ぎ立てる。


「闇遊の姫魔鬼メファーラ様――」

「メファーラ様に魔力に神意力を消費させるとは!」

「そんな、片腕が! メファーラ様、黙っていられませんよ!」

「我らが、その者たちを!」

「はぃ~たおちまちょぉ~♪」


 と、空から転移を繰り返しながら近付いてきた存在たちがいた。

 端正な顔で二眼で二腕の武将風衣装で一見は人族風だが、長い尻尾を持つ中年。

 年寄りのゴルディーバ族!?

 と思われる巻き角を頭部に持つ二眼二腕の老将。

 大柄の四眼四腕の魔族の魔槍グドルルのような武器を持つ武将。

 頭部が四つあり、腕が八つあるが、足がない丸い存在。

 幼竜に乗っている四眼二腕で猫の尻尾を持つ少女。


 などの五人が近付いてきた。

 丸い存在以外は、肩が露出した魔鎧に動き易そうな脚絆を身に着けている。短槍を両手に持っている。

 闇遊の姫魔鬼メファーラ様は、


「――キヴェレアに、ブレッド、サズゥ、ボボ、リリアン心配するな! <姫魔鬼武装>と<暁暗ノ霊廟>の儀式ぞ! 下がれ」

「ハッ」

「「承知!」」

「うひゃ~はい!」

「はぃ~」


 皆、直ぐに後退。

 アガテ、トラスゲルの名は出なかったが、十二魔神将たちかな。

 すると、闇遊の姫魔鬼メファーラ様は錦目を強めると、その眼球から十字架を生み出して額へと付けた。


 光属性の魔力も赫く渦の魔力に加わった刹那――。


 赫く渦は、闇遊の姫魔鬼メファーラ様と魔皇メイジナ様の模様が入った蓬莱飾り風のサークレットと額当てと<霊血装・ルシヴァル>のような面頬装備と<血魔力>が絡む髑髏模様付いた漆黒の鎧一式に変化。

 

「「『『それは妾と魔皇メイジナの血肉とシュウヤの血肉を合わせた髑髏魔人や髑髏武人の闇と光の運び手ダモアヌンブリンガーの装備だ。受け取るがいい!』』」」


 闇遊の姫魔鬼メファーラ様と魔皇メイジナ様の神意力は迫力満点。

 蓬莱飾り風のサークレットと額当てと<霊血装・ルシヴァル>のような面頬装備と<血魔力>が絡む髑髏模様付いた漆黒の鎧一式か。

 血が付着した書物と普通の書物が浮いている。


「はい、ありがとうございます、ハルホンク、吸収はしないで普通に最初は着る」

「ングゥゥィィ」


 衣装を下着だけにして、近付く。

 と自然と蓬莱飾り風のサークレットと額当てと面頬装備が装着して、髑髏模様が付いた漆黒の鎧が装着された。

 ――内部から闇遊の姫魔鬼メファーラ様の<血魔力>が溢れ出たから吸収するとフィット感が高まった。


 ピコーン※<姫魔鬼武装>※恒久スキル獲得※

 ※<メファーラの武闘血>※スキル獲得※

 ※<髑髏武人ダモアヌン武闘術>恒久スキル獲得※

 ※<姫魔鬼魔神武術>※恒久スキル獲得※

 

 書物を二つ手に取った。

 一つの書物の表紙には〝ゴルディクス魔槍大秘伝帖〟と記されている。

 

 おぉ、ゴルディクスの名が付く魔槍のスキルが学べるのか?

 もう一つの書物の表紙には〝髑髏魔人ダモアヌン外典〟と記されていた。

 

 姫魔鬼武装のアイテムといい……。

 新たな<血魔力>の<メファーラの武闘血>も獲得できた。

 まさに、運は天にあり牡丹餅は棚にありだな。


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