day4:ハダ色の日々
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彼女と別れるまで後54日
四日目
この話の結末が最終的に「別れ」になっても今はしょうがないんじゃないか、と思っている。
もしくは、思おうとしている。
きっとそのためにこれを書いているんだ。
ちゃんと愛してたことを、記しておきたかったんだ。
あわよくば、また愛しなおせる時の自分への戒めとして、記しておきたかったんだ。
「好きじゃなくなった」
「恋する気持ちは情になっていっちゃった」
「それに一年位前から気付いていた」
ああ、好きでいた気持ちは嘘じゃないって、言ってくれてた。
だったら、情でもいいよ。
今好きな歌手がリリックの中でも言ってた。
“恋はいつの日が情に変わる?
でも情こそが愛情に染まる”
下心が「恋」だから、真心を持って「愛」になれば、それでいい。
彼女を苦しめてしまう激情を殺そう、と決心した時の想いを思い出す。
二人、知らずに恋に落ちたから、きっとまた知らずに愛情に染まれる。
「一番最初に思い出す人たちが集まってるのが家族なんだよ。」
そんな二人になりたくて、頑張ってきたんだけどなあ。
受け入れよう。
何を言われても。
仲の良い女子スタッフに部屋の掃除を手伝ってもらい、綺麗な空気が少し嬉しくて、ほんのちょっと泣いて、決心がついた日。
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