第6話

光と影がよく別れると

今だと言って境界もできる

そこは光より暗いようでいて

また影より明るいようである

境界はむつかしい

腕組みしてもわからないほどだ


卵の黄身は

割ると馬鹿あと叫んで開いた。

食べると美味いのだろうが、そんなこと言われて食べる気がするもんか

私は生ゴミを選んだ

ずるずると言って引き下がっていくようだ。

最後に卵はにやつきながら消えていった。


テレヴィに映ったのは

あれは恐竜です

口を開いてますので

お腹が空いているものと思われます

ただこちらに向かって口を開くとは変です

食べたくても食べられないでしょうに

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